2023年8月9日更新

【京都の涼】暑い日の京都散策は市街地より少し涼しい「貴船神社」がオススメ

京都の奥座敷、貴船神社。8月15日まで七夕飾りが飾られていて、涼を感じられます。8月15日まで夕暮れ～20時頃までライトアップが行われていて、幻想的な風景も楽しめます。

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風に揺れる七夕飾りが涼しげ

貴船神社は、京都市左京区鞍馬貴船町にある神社です。京都の奥座敷なので、市街地よりも少し涼しい印象です。8月15日迄七夕飾りが飾られていて、更に涼し気です。境内の様子、アクセスなどを紹介します。

本宮

朱色の春日灯篭が印象的な参道です。貴船神社の象徴的な風景。深緑が更に朱色を映えさせています。

春日灯籠が並ぶ参道の階段を上がると本宮があります。
貴船神社の創建は不明ですが、約1300年前には御社殿の造替が行われたという社伝が存在するそうで、創建はきわめて古いと考えられています。
本宮には「高龗神　たかおかみのかみ」が祀られており、伊弉諾尊の御子神で水を司る神とされています。農漁業や醸造業者などの水に関する業界や、多くの方が厚い信仰を寄せています。

境内は七夕飾りがたくさん飾られていました。京都の寺社では、七夕は旧暦を指すことが多く、貴船神社もその一社です。七夕飾りは8月15日頃まで飾られていて、ライトアップも実施されています。(20時まで点灯)

短冊(100円)に願いを書いて笹に結んできました。

貴船神社は絵馬の発祥の地。
古来より干ばつ時には歴代の天皇が黒馬を、長雨には白馬を奉納して祈祷をしていたと伝えられており、生きた馬に変えて馬型の板「板立馬」を奉納されていました。
これが絵馬の原型になったと伝えられています。

太古の頃から枯れる事無く湧き出るご神水。苔むした手水が神々しいです。上質な天然水で、飲むこともできるそうです。社務所にて持ち帰り用の容器が販売されていました。ご神水のラムネも販売されていましたよ！

水占いみくじ。水におみくじを浸して、占いの結果が出ます。結果はいかに笑？！

結社

ご結社は、磐長姫命をお祀りしていて、縁結びの神として信仰されています。紫式部が、夫の心変わりに思い悩んで参拝し、和歌を捧げて祈願、すると夫の心が取り戻せたんだとか。京都市の中でも最強クラスの縁結びの神との声もあります。この日も若い女性やカップルの姿をたくさん見かけました。

「磐長姫命の御料船」として平成８年に奉納されたそうです。船形の自然石「天の磐船」が祀られていました。その向こうには、思いを込めた結び文が奉納されていました

奥宮

奥宮への参道です。朱色の灯篭が参道沿いにあり、背の高い木々が、神々しい雰囲気を醸し出しています。こちらを歩くだけで心が浄化されているような気分になります。

奥宮の神門です。貴船神社境内の一番奥にあり、神聖な雰囲気です。こちらまで来ると参拝客が少し減りますが、今夏は全体的に参拝客が多く、こちらでも人が切れることなくおられました。

奥宮の境内です。本殿や拝殿、御船型石などがあります。

奥宮本殿です。貴船神社が創建された地と伝わり、ご祭神は闇龗神（くらおかみのかみ）が祀られています。2012年に改築されました。本殿の真下には誰も見てはならない龍穴があるそうです。

本殿横には「船形石」が祀られています。船の形をしており、古来より「船玉神」として船舶関係者などが厚い信仰を寄せておられるそうです。
船形石は、神社創建に深くかかわっており、神武天皇の母神様、玉依姫命が水源の地を求めて乗っておられた黄色い船とも関係していると伝わっています。積み上げられた石が苔むしていて、こちらも神々しく感じ、拝見できただけでも心洗われます。

アクセスについて

貴船神社の最寄り駅は、叡山電鉄貴船口で、アクセスは下記の通りです。貴船口駅から貴船神社まで歩く方もおられるようです。

叡山電鉄出町柳駅→貴船口(約30分)
↓
京都バス貴船口駅前→貴船(約5分)
↓
貴船→貴船神社本宮(徒歩約5分)

今回は夏の貴船神社を紹介しました。京都市内はコロナ禍以降、観光客が増え、貴船神社でもたくさんの方が参拝されていました。少し涼しい。それだけでも涼を感じれて、オススメです。機会があれば、立ち寄られてはいかがでしょうか？