京都冬の味覚の代表格・千枚漬
暖簾には薩摩藩と何か関係あるの?と疑問を抱く、丸に十文字の家紋。
天保年間創業(1830-1843)。 幕末の頃、高瀬舟を利用した薩摩藩の殿様が この辺りで休憩した際、お茶うけにお漬物を出したところ大層気に入り、家紋の使用を許したことで商標になったとか。
天保年間創業(1830-1843)。 幕末の頃、高瀬舟を利用した薩摩藩の殿様が この辺りで休憩した際、お茶うけにお漬物を出したところ大層気に入り、家紋の使用を許したことで商標になったとか。
重厚な京町家づくりの店内には季節の漬物が冷蔵ケースに陳列。赤カブや壬生菜、白菜やすぐきなど、彩り豊かな冬野菜の漬物が並んでいます。
千枚漬が有名なんですが、奈良漬もこちらの看板商品。種類豊富です。他、佃煮類もあります。
贈答用なら、樽に入れて贈るタイプもあるんですが、今回は家で食べる用として、こちらを。
冬季限定の京野菜・聖護院かぶらを漬けた千枚漬1000円。こちらを購入することに。
冬季限定の京野菜・聖護院かぶらを漬けた千枚漬1000円。こちらを購入することに。
千枚漬のパッケージは昔からどこの漬物店でも聖護院かぶらをあしらった絵柄が一般的。
こちらのは、お店に掲げられた看板と同じく、右書きスタイル。戦前からあるお店では看板が今でも右書きスタイルのところ、ありますね。
こちらのは、お店に掲げられた看板と同じく、右書きスタイル。戦前からあるお店では看板が今でも右書きスタイルのところ、ありますね。
中身はこんな状態。
これ見て、あぁ昔から変わらない製法で作られているんだなぁと。ビニール袋にたっぷりの昆布と一緒に入った千枚漬。
これ見て、あぁ昔から変わらない製法で作られているんだなぁと。ビニール袋にたっぷりの昆布と一緒に入った千枚漬。
漬物って保存食と思われがちですが、千枚漬自体浅漬けなのでそれほど日持ちしません。それに保存料等の添加物は不使用なので。
とにかく、他とは違う、ここの千枚漬の神髄は、惜しみなくふんだんに昆布が使われていること。
昆布の糸が引くぐらいたっぷりと。これだけ自然の旨味がこの中に入っている、まさにごちそうとも言うべき漬物。
で、ここまで昆布が入っていると、重なり合う千枚漬が滑ってヌルヌルするんですが、それが美味しさの神髄。
で、食べてみます。
聖護院かぶら本来の甘み、昆布の十分すぎる旨味、そして仮漬けの塩味。そして、漬物なんだなぁとわかる乳酸発酵によるほのかな酸味。私もいろいろ千枚漬を食べる機会ありますが、こちらの千枚漬は唯一無二。本来千枚漬というのは、こういうものだったんだな、と思わせるような。
底冷えのする京都が育む冬の味覚、ぜひご賞味ください。
聖護院かぶら本来の甘み、昆布の十分すぎる旨味、そして仮漬けの塩味。そして、漬物なんだなぁとわかる乳酸発酵によるほのかな酸味。私もいろいろ千枚漬を食べる機会ありますが、こちらの千枚漬は唯一無二。本来千枚漬というのは、こういうものだったんだな、と思わせるような。
底冷えのする京都が育む冬の味覚、ぜひご賞味ください。
村上重本店 への口コミ
大阪の同期から恒例冬の贈り物が届いた。京都は村上重本店の千枚漬。壬生菜漬がセットになってます。
— ちた(しろちび) (@nekobase) 2018年12月2日
ここの千枚漬を食べたらよそで買えない。
漬物といっても1週間しか日持ちしないのよね。
壬生菜は本当に浅漬、塩もみした程度の薄味なので刻んだ鰻の蒲焼きと一緒に混ぜご飯にするのがワタシ流。 pic.twitter.com/N4HseDig89
詳細情報
店名:村上重本店
住所:京都市下京区西木屋町 四条下る船頭町190
電話番号:075-351-1737
営業時間:9:00~19:00(土・日・祝日は19:30迄)
定休日:年中無休(元旦から3日を除く)
公式サイト:https://www.murakamijyuhonten.co.jp/
住所:京都市下京区西木屋町 四条下る船頭町190
電話番号:075-351-1737
営業時間:9:00~19:00(土・日・祝日は19:30迄)
定休日:年中無休(元旦から3日を除く)
公式サイト:https://www.murakamijyuhonten.co.jp/
四条西木屋町下った場所にある、京漬物の老舗。とくに、千枚漬といえばココ。ちょうどそういうシーズンになったな、と思いやってきました。
京都冬の味覚、京漬物の代表格・千枚漬。
すぐき漬、しば漬と並ぶ、三大京漬物の一つにも数えられます。とくにこの時期、贈答用としても需要があり、古くから京都ではお正月に千枚漬を食べる風習があります。