【京都の花】絶滅危惧種☆京都御苑の新設バリアフリーに秋の七草『藤袴(フジバカマ)』

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区、京都御苑内の新設バリアフリーエリアに生育する秋の七草のひとつ『藤袴』。万葉集にも歌われる絶滅危惧される固有種の花。

目次

万葉集にも詠われる絶滅危惧種の花『藤袴(フジバカマ)』

上京区、古都・京都の中心に位置し、そのシンボル的存在でもある『京都御苑』。地下鉄でもアクセスでき、街中にもかかわらず四季折々で自然を満喫できる市民憩いの場。今回は石薬師御門から進入。運動不足解消に苑内を歩こうとやってきました。

石薬師御門は御苑の中で北東に位置します。戦国時代、豊臣秀吉の政権下のころ、聚楽第建設のため真如堂が移設された場所。

現在真如堂は左京区吉田山の神楽岡にあり、紅葉の名所として知られているお寺ですが、かつてこの場所にあったため、町名にもその名残があります。

そんな石薬師御門入ってスグの案内板には季節の花情報が。花ではありませんが、コムラサキの実も見頃のようです。一見よく似た見た目のムラサキシキブと混同しがちですが、ムラサキシキブは山野に生え野性味があり、コムラサキは庭木に植えられる品種のようです。

で、藤袴(フジバカマ)もそろそろシーズンを迎える様子みたいなので、観察してみることに。

平日の昼間でしたが、いつになく閑散としていました。というのも、現在緊急事態宣言下、新型コロナウイルス感染症対策のため、京都御所の拝観、及び苑内の一部施設利用休止中。なので、利用しているのは近道ということで利用する通行人やウォーキングする地元民くらいでしょうか。

で、案内にあった閑院宮邸跡収納展示館前。しばらく来ない間に新たなスペースが誕生しています。

今年4月に完成した『雨庭』のバリアフリースペース。雨庭とは屋根や水が浸透しない舗装面などに降った雨水を一時窪地に集め、ゆっくりと地中に浸透させる仕組みを持つ緑地のこと。ちょうど緑が集中しています。

そんな場所に生育する、おそらくこちらが藤袴。多年生植物。万葉集でも詠まれた歴史ある秋の七草の一つ。現在、固有種の絶滅が危惧され、京都市内では藤袴の魅力を広めるとともに、その保全活動が各地でなされています。

このエリアでは2か所に藤袴が生育しています。閑院宮邸跡でも見ることができるみたいですね。

秋が深まるとともに開花する様子を静かに見守りたいと思います。

詳細情報

名称:京都御苑
場所:京都市上京区京都御苑 閑院宮邸跡前
電話:075‐211‐6348
公式サイト:https://fng.or.jp/kyoto/