【京都】新名所誕生!青もみじにつつまれた古刹で身も心も整う体験を「閑坐(かんざ)」

東山区の今熊野山に佇む「今熊野観音寺」に、茶所「閑坐(かんざ)」が誕生。新緑の青もみじに包まれた静寂の中で、心身ともに整うひとときを過ごせます。

目次

古刹「今熊野観音寺」に茶所が誕生

京都市東山区の「今熊野観音寺」は、弘法大師(空海)によって創建されたと伝わる、歴史ある寺院です。朱色の鳥居橋が目印で、新緑の青もみじに包まれた静かな境内です。

今熊野山に佇む「今熊野観音寺」は、泉涌寺の塔頭の一つであり、西国三十三所第十五番札所として知られています。

京都駅から車で約10分、最寄りの東福寺駅からは徒歩約15分とアクセスも良好でありながら、観光客の喧騒から離れた静寂な雰囲気が魅力です。境内は四季折々の自然に彩られ、特に秋の紅葉は見事で、多くの参拝者を魅了しています。

青もみじに包まれた茶所

今熊野観音寺の境内、使用されていなかった休憩所をリノベーション、茶所として20年ぶりに生まれ変わりました。
茶所「閑坐(かんざ)」の名称は、禅の言葉「閑坐聴松風(かんざしょうふうをきく)」に由来し、喧騒を離れ、静かに心を落ち着けて坐るという意味が込められています。

茶所にはカウンター席が4席、さらにテラス席も用意されており、自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。拝観志納料を納めることで、抹茶と和菓子をいただきながら、静寂に包まれたひとときを楽しめます。

まるで青もみじの中にいるような空間で、天井には琵琶湖のヨシが使用され、茶室をイメージした設えとなっています。

こちらのテラス席では、目の前に広がる青もみじを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。木々が風に揺れる音や鳥のさえずりが心地よく、まるで自然の中に溶け込んだような感覚を味わえます。

大きな窓から差し込む自然光が開放感を演出し、床に施された漆鏡には青もみじが美しく映り込み、他では味わえない景色が広がります。

写真撮影も可能で、訪れる方々がこの特別な空間を記録に残せるよう、設計やデザインにも工夫が凝らされています。

丁寧にたてたお茶をいただき、一息。

今熊野観音寺らしさを感じさせる、もみじを模した抹茶碗で、お茶をいただきました。
また、この日のお菓子は、烏丸御池にある老舗和菓子店「亀末廣(かめすえひろ)」のもの。

器類もさまざまなものが用意されており、それぞれに趣向が凝らされています。

使用されている水は、境内に湧く霊水「五智水(ごちすい)」で、弘法大師(空海)ゆかりの名水として知られています。
この清らかな水を味わうことができます。

もみじの壁面装飾は、京都精華大学の学生が手掛けたそうです。

テラスの一角は水鏡になっていて、自然の中そのもの。もみじの緑色に欄干の朱色が映えます。

2025年4月25日に完成したばかりの茶所「閑坐(かんざ)」は、まだ広く知られていない穴場。新緑の青もみじに包まれた静寂の中で、心身ともに整うひとときを過ごせます。今熊野観音寺を参拝した後、青もみじが美しいこの季節に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

店舗情報

名称:閑坐(かんざ)
住所:京都市東山区泉涌寺山内町32(今熊野観音寺内)
営業時間:10:00頃~16:00(15時45分最終受付)
志納料制(和菓子+抹茶付き):
・大人2,000円、小人1,000円
※紅葉シーズン 大人3,000円、小人2,000円
https://www.instagram.com/kanza_kannonji
https://www.kannon.jp/