【京都お寺めぐり】東照宮あり!京都三名席の茶室や特別名勝あり見どころ盛りだくさん☆南禅寺塔頭「金地院」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は南禅寺の塔頭寺院。東照宮あり、国の指定する特別名勝あり、京都三名席の茶室あり、そのほか重要文化財、国宝ありで、かなり見どころ盛りだくさんのお寺。

目次

見どころ満載の南禅寺塔頭寺院

この日は朝から南禅寺参拝。
日本の禅寺の中で最も格式の高いお寺である南禅寺。その境内を横切るレンガ造のアーチ橋「水路閣」。サスペンスドラマでも登場するおなじみの場所で参拝客の撮影スポット。

臨済宗大本山・南禅寺のシンボル的存在でもある三門。
歌舞伎狂言「桜門五三桐」で、大盗賊石川五右衛門が満開の桜を眺めながらの放った一言「絶景かな絶景かな~」はあまりにも有名。京都三大門の一つ。

そして、徐々に桜のつぼみも膨らみつつあります。

しょっちゅう南禅寺には訪れるのですが、じつはこちら初参拝になります(汗)ずっと気になってはいましたが。

蹴上からねじりまんぽを抜け、南禅寺へ向かう途中にあるお寺「金地院」。南禅寺塔頭。まだ早朝すぎて拝観時間前でしたが、快く早めに拝観させていただきました。

外側から見える、東照宮の楼門。ここからは入れませんが。

応永年間(1394~1428)足利義持が北山に創建。その後、慶長10年(1605年)、徳川家康の信任が篤く、江戸幕府の幕政に参与して「黒衣の宰相」と呼ばれた崇伝により現在の地に移築。

そんな歴史背景から、こちらには家康の遺言による3つの東照宮のうちの1つがあります。他2つは、日光と静岡に。

さらに、今回はこちらが個人的なお目当てで。
桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯の襖絵『猿猴捉月図』を拝観できるということで。

さらにさらに、最近枯山水庭園にも興味があり、中でも小堀遠州作庭のお庭があるということで。
すでにこれだけでも、こちらが見どころたっぷりだというイントロになってますが(笑)

金地院の全体図。順路に沿って拝観します。

まずはこちらの『明智門』をくぐり、中へ。

天正10年(1582)明智光秀が母の菩として大徳寺方丈に建立。もともと金地院にあった国宝の唐門が豊国神社に移築されたため、大徳寺から明治19年(1887年)に買得し移築。

弁天池に沿って参道へ。

途中、苔上に落ちた数々の椿に春らしさを感じたり。

一直線に続く長い石畳の参道。途中、石造りの鳥居が。

東照宮・拝殿。小堀遠州作。というか、小堀遠州のマルチな才能に驚き。
彩色はわりと鄙びた雰囲気になっていますが、日光東照宮に通ずる煌びやかさは同様に。

透かし彫りや細かなこういう装飾にも、東照宮的な趣きを感じます。

拝殿、内部。
こちらもすごいです。天井には狩野探幽の筆による「鳴龍」が描かれ、欄間には土佐光起画・青蓮院宮尊純法親王の書になる「三十六歌仙」額が掲げられています。

東照宮らしい建築様式『権現造り』。手前の拝殿は総漆塗り、つづく『石の間』、本殿は朱塗りの柱に白、黄、緑の極彩色の壁。

東照宮の裏手から、苔むした下り坂にぽっかり浮かぶように配置された細い石段。なんとも凛とした空気が漂う場所。

開山堂。

後水尾天皇の勅額を掲げる崇伝の塔所で、左右両側には十六羅漢像が安置。ちょっとエキゾチックな雰囲気もあります。

本堂(大方丈)。こちらから靴を脱いで中へ。

国の特別名勝に指定されている蓬莱式枯山水庭園『鶴亀の庭』。小堀遠州作庭。ちなみに小堀遠州は南禅寺方丈庭園も作庭。
左に亀、右に鶴を配し、すべて常緑樹で構成し、枯れることなく生い茂る木々に徳川家の繁栄をあらわしたもの。

さらに、拝観料追加になりますが、特別拝観の長谷川等伯の襖絵「猿猴捉月図」と三名席の一つに数えられる小堀遠州の茶室「八窓席」へ。襖絵は畳の間に入ってすぐ近くで拝観できる臨場感が素晴らしい。そして、八窓席では壁を境に2つの茶室をこしらえ、上下階級によって使い分けをする茶室づくり。こんな茶室見たことない、ちょっと面白い構造です。

撮影禁止なので、つたない説明で終始してしまいますが、とにかく感動です。今まで私もいろいろな京都の有名寺院を参拝しましたが、かなりオススメスポットです。

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詳細情報

住所:京都市左京区南禅寺福地町86-12
電話番号:075-771-3511
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:大人・大学生 400円 高校生 300円 中学生・小人 200円
 ※ガイド付き襖絵、八窓席拝観は別途700円必要。混雑時には当日受付不可の場合もありますので、事前にお問い合わせください。