広大な敷地を誇る優美な佇まいの日本家屋レストラン
東山区、八坂の塔のスグそば。清水界隈の喧騒とは裏腹に、一念坂沿いにある静かな場所。とても年季の入った重厚な塀に囲まれ、外からは鬱蒼とした木々で覆われた空間。
こちらは、戦前に活躍した日本画の先駆者であり、京都画壇を代表する大家・竹内 栖鳳(たけうち せいほう)の旧邸宅。
京都の建築めぐりをする人にとってもよく知られている場所。
京都の建築めぐりをする人にとってもよく知られている場所。
そして、こちらはその旧邸宅をリノベーションしたイタリアンのお店。
以前から、そのロケーションの良さや満足度高い料理のウワサを友人から聞いてきて、ずっと来たいと思っていたお店。
そして、ちょうど計ったように、先週から9月の料理に一新されているというので、これ幸いと予約して伺いました。
以前から、そのロケーションの良さや満足度高い料理のウワサを友人から聞いてきて、ずっと来たいと思っていたお店。
そして、ちょうど計ったように、先週から9月の料理に一新されているというので、これ幸いと予約して伺いました。
塀の門に立つ、お店の方に促され、中へ。しばらく続く石畳の坂を上り、お庭の様子やその広大さに少し圧倒されながら、エントランスへ。
両脇に今まで見たこともないような巨大な壺。そしてトロピカルな雰囲気すら漂う、なんでしょうね、植物が植えられていました。建物は苔むした日本家屋なのに、南国調でもある、不思議な空間。これも元画家の邸宅という、独創性によるものなんでしょうかね。
両脇に今まで見たこともないような巨大な壺。そしてトロピカルな雰囲気すら漂う、なんでしょうね、植物が植えられていました。建物は苔むした日本家屋なのに、南国調でもある、不思議な空間。これも元画家の邸宅という、独創性によるものなんでしょうかね。
中に入ると、落ち着いた和の雰囲気を漂わせつつ、リノベーションでモダンさも兼ね備えた面白い空間。2階部分の梁だけを残し、天井から吊り下げられた照明も和モダンでありながら、棚に飾られた調度品効果もあり、どこかエキゾチックな雰囲気も。
フロアはいくつかに区切られ、部屋それぞれ趣きが違うような、そんな様子。
フロアはいくつかに区切られ、部屋それぞれ趣きが違うような、そんな様子。
そして、吹きガラスですかね。ゆらゆらとした波打つ窓ガラスからはお庭の植栽も見えます。旧邸宅でいうと、縁側部分にもテーブル配置。眺めのいい落ち着いた場所。そしてBGMには優しめのJAZZ。チェットベイカーが流れていました。とにかく、長年使いこまれたであろう家屋の醸す空気感が気持ちを和ませてくれます。
で、意外と大人気で満席に近い状態。
で、意外と大人気で満席に近い状態。
カトラリーのほか、お箸もあります。内装にもマッチしてます。
で、今回のランチはこちらのコースで3000円。メインは+1000円でグレイドアップもできます。
まずは前菜。
丹波路鶏を低温加熱し、4種類のキノコ、ハナビラダケ、京シメジ、大黒本シメジ、アワビタケをマリネし、薄くスライスしたパルミジャーノ、くるみ、トリュフ、セミドライトマト、スプラウトなどを盛り合わせた一皿。
丹波路鶏を低温加熱し、4種類のキノコ、ハナビラダケ、京シメジ、大黒本シメジ、アワビタケをマリネし、薄くスライスしたパルミジャーノ、くるみ、トリュフ、セミドライトマト、スプラウトなどを盛り合わせた一皿。
柔らかくクセのない鶏肉。そして、トマトの酸味と甘み、刻みトリュフ独特の風味、マリネのシャープな酸味がパルミジャーノのコクと熟成度合いをより一層引き立ててくれます。くるみの歯ごたえや時折スプラウトのフレッシュ感も。様々な味も重層を楽しめる一皿。
パンは自家製でソフトなプチフランス。
パスタはサーモンのクリームスパゲティー二、飛騨産ほうれん草は高地栽培で甘みを増したもの。そして、アクセントにフレッシュディルとすりおろしたレモン皮。和食でいう、ふり柚子みたいな。
濃厚なクリームの中に、サーモンの旨味、それが単調で凡庸な味わいにならないよう、ディルやレモン皮が味に輪郭を与えています。
メイン。
丹波高原豚フィレ肉のロースト。タイム風味の白ワインソース、サツマイモはマッシュタイプとチップスで味や食感の違いと楽しむ趣向。
丹波高原豚フィレ肉のロースト。タイム風味の白ワインソース、サツマイモはマッシュタイプとチップスで味や食感の違いと楽しむ趣向。
豚フィレ肉は、あえて肉の美味しさを味わってほしいということで、一部レア。衛生管理が徹底された場所で飼育された豚なんでしょうね。
火入れ具合のグラデーションが、同じ肉でありなあら口当たりや歯ごたえ、旨味に違いを与えています。脂の少ない、柔らかい繊維とキメの細かさが特徴。タイムが効いてます。味自体は至ってシンプル。
サツマイモの甘さが合いますね。
火入れ具合のグラデーションが、同じ肉でありなあら口当たりや歯ごたえ、旨味に違いを与えています。脂の少ない、柔らかい繊維とキメの細かさが特徴。タイムが効いてます。味自体は至ってシンプル。
サツマイモの甘さが合いますね。
デザートはバスク風チーズケーキ。素朴でシンプルな見た目。
こちらも火入れ具合のグラデーションを楽しむ趣向で、外側香ばしく、中はレアでとろりとした生地。チーズがかなり濃厚で、重めの味わい。それをシャンティークリーム、自家製レモンジャムで味変しながら。
そして、焼き菓子にほうじ茶フィナンシェ。ほうじ茶感はマイルド。コーヒーとともに。
このロケーションでこのコース、これはお値打ちですね。皆が集うはずです。いろんな満足度を得られます。
このロケーションでこのコース、これはお値打ちですね。皆が集うはずです。いろんな満足度を得られます。
食後、少し敷地内のお庭を散策してみました。ちょうどゲリラ的に降雨した後に。木々の緑が艶やかで、紅葉も少し始まっていました。
ゆったり充実したランチ。オススメです!
ゆったり充実したランチ。オススメです!
詳細情報
名称:THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO(ザ ソウドウ 東山 京都)
場所:京都市東山区八坂上町366
電話番号:075-541-3331
営業時間:
平日 ランチ11:00~14:00 (L.O) / 16:00 CLOSE ディナー17:00~19:30 (L.O) / 21:30 CLOSE
土・日・祝日 ディナーのみ17:30~20:00(L.O) / 22:00 CLOSE
休館日:HPでご確認ください https://www.thesodoh.com/restaurant/
公式サイト:https://www.thesodoh.com/
場所:京都市東山区八坂上町366
電話番号:075-541-3331
営業時間:
平日 ランチ11:00~14:00 (L.O) / 16:00 CLOSE ディナー17:00~19:30 (L.O) / 21:30 CLOSE
土・日・祝日 ディナーのみ17:30~20:00(L.O) / 22:00 CLOSE
休館日:HPでご確認ください https://www.thesodoh.com/restaurant/
公式サイト:https://www.thesodoh.com/