【京都お寺めぐり】NHK大河ドラマ『いだてん』で大注目の韋駄天像も特別公開!皇室ゆかりのお寺「泉涌寺」

東山にある真言宗泉涌寺派の総本山。皇室ゆかりのお寺でもあり、別名『御寺(みでら)』とも呼ばれる。最近では、NHK大河ドラマ『いだてん』で大注目の韋駄天像も特別公開中。

目次

東大路通りから泉涌寺道を上り東山沿いへ。若干息も上る傾斜を上り、泉涌寺の門をくぐりさらに上る。

真言宗泉涌寺派総本山の寺院。平安時代に弘法大師によってつくられた草庵がはじまりで法輪寺と名付けられた後、鎌倉時代に月輪大師俊芿(がちりんだいししゅんじょう)が大伽藍の造営し、その際境内に泉が湧き出たことから『泉涌寺』と改名。

東山三十六峰の南端にあたる月輪山の山麓の広大な境内。

参道途中には七福神を祀る塔頭や、今熊野観音寺があります。

さらに鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、江戸時代の後水尾天皇以下幕末に至る歴代天皇の陵墓も。とにかく広大な境内に驚かされます。

そんな、皇室の菩提寺でもあることから『御寺(みでら)』とも呼ばれます。

そして、皇室ゆかりのお寺では、最近今上陛下御在位30年記念ということで特別公開を実施するところが多いですが、こちらも。

今年からスタートしたNHK大河ドラマ『いだてん』で注目を浴びる、韋駄天立像が特別公開中。

大門からなだらかな下り坂。その先に広がる伽藍(がらん)群。

圧巻の存在感。仏殿。
当初の伽藍は応仁の乱でほとんど焼失。寛文8年(1668)徳川四代将軍家綱によって再建され現在伽藍の多くはこの時整備。

中は撮影禁止ですが、こちらではご本尊である運慶作と伝える阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置。鏡天井には雄壮な雲龍、また三尊仏背壁には飛天、裏堂壁には白衣観音像が描かれ、全て狩野探幽筆。

何より、江戸時代の中国風唐様建築で、天井が高く、堂内にも垂木を設え、アールに加工した木造部分もあり。独特の凝った意匠で、建築マニアなら大歓喜する建造物。

舎利殿。釈迦の歯(仏牙舎利)を奉安する貴重な霊殿。
その仏牙舎利の左右に月蓋長者・韋駄天が従い、今回の韋駄天立像の特別公開会場がこちらに。中はもちろん撮影禁止。3月からは立像の他、韋駄天図や大涅槃図も公開予定。

とにかく、唐様建築の代表作である伽藍はとても見ごたえある建物。

こちらは非公開の霊明殿。歴代天皇の御真影、御尊牌が奉安される場所。現在の霊明殿は、明治15年(1882)10月炎上の後、明治天皇によって再建。

透かし彫りの精巧さ。勅使門。

他にも楊貴妃観音像を安置し、見どころ盛りだくさん。東山の四季折々の景観も楽しめる静かな場所。次回また3月に参拝する予定です。

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詳細情報

住所:京都市東山区泉涌寺山内町27
電話番号:075-561-1551
拝観時間:冬季(12月~2月) 午前9時~午後4時(閉門4時30分)
     通常(3月~11月) 午前9時~午後4時30分(閉門5時)
拝観料:伽藍大人 500円 子供(中学生以下) 300円
    特別拝観大人 300円 小学生以下で同伴者がいる場合に限り 無料
公式サイト:http://www.mitera.org/