京都最古の禅寺の紅葉
広大な敷地の建仁寺。江戸時代には建仁寺周辺の花街も境内の一部だったんだとか。重要文化財の方丈、勅使門や京都府指定有形文化財の法堂や庫裏を有し、場外を含め、14の塔頭寺院があります。
本坊や方丈には大雄苑や潮音庭などの素敵なお庭があり、貴重な美術品も多く、芸術的にも堪能できます。
潮音庭
建仁寺の本坊へ入り、中へ進みと潮音庭があります。1940年、北村安夫によって作庭されました。
こちらは小書院からの眺めです。
こちらは小書院からの眺めです。
反対側の大書院からの眺めです。三尊石が配置され、そこを中心に周囲に紅葉が植えられていて、背景の鮮やかなブルーの襖絵と庭園の風景を楽しむことが出来ます。この日は見頃手前で、まだ青葉が残っていましたが、それでも十分美しかったです。
東側の回廊からの眺めです。手前には座禅石があり、三尊石と苔も相まって、美しい紅葉の風景が広がっています。
西側の回廊からの風景も美しいです。このように潮音庭は四方正面の禅庭です。
南西側に手水があります。水面に浮かぶ紅葉、映り込む紅葉も素敵でした。
〇△□乃庭です。潮音庭と同じく、北村安夫氏による作庭で、北村氏作庭の庭園は、ユニークな名前が多いようです。〇△□の単純な三つの図形は、宇宙の根源的形態を示し、禅宗の四大思想(地水火風)を、地(□)水(○)火(△)で表しているようです。シンプルながら、奥が深い庭園です。
方丈北側の納骨堂と紅葉です。朱色の紅葉が見頃を迎えていました。
大雄苑
方丈前にある大雄苑です。作庭時期は不明ですが、現在の庭園は昭和初期に加藤熊吉によって作庭されたそうです。大海に見立てた白砂の流れが見事です。
法堂
方丈を出て、南へ。法堂へと向かいます。
双龍図
法堂内にある双龍図です。2002年の建仁寺創建800年を記念して小泉淳作画伯が2年の歳月をかけて描かれました。畳108畳分の大きさだそうで、壮大ですが、どこかお茶目な表情に温かみを感じる龍図です。
風神雷神図屏風
建仁寺を拝観されるならこちらは必見!俵屋宗達の風神雷神図屏風です。建仁寺所有ですが、通常は京都国立博物館に保管されており、こちらは最新のデジタル技術を生かして作られたレプリカです。迫力は本物さながらで、近くでじっくりと眺められて、細かいところまで観察できます。
雲龍図
方丈は庭園に囲まれていますが、堂内は多くの襖絵や文化財を鑑賞することが出来ます。その中でも際立つ襖絵が、海北友松が描いた阿吽の龍の雲龍図です。海北友松(かいほうゆうしょう)は、安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した絵師です。こちらは風神雷神図屛風同様レプリカですが、本物さながらの阿吽の龍が鑑賞できます。
今回は建仁寺の紅葉を中心に紹介しました。現在は終盤と思われますが、散策の参考になれば幸いです。
今回は建仁寺の紅葉を中心に紹介しました。現在は終盤と思われますが、散策の参考になれば幸いです。
建仁寺 on YouTube
建仁寺の紅葉の様子を動画でまとめました。良かったらご覧ください(^^)
スポット情報とアクセス
名称:建仁寺
住所:京都市東山区小松町584
拝観時間:午前10時~午後4時30分受付終了(午後5時閉門)
拝観料:一般 600円
https://www.kenninji.jp/
アクセス:京阪電車「祇園四条駅」より 徒歩7分、阪急電車「河原町駅」より 徒歩10分
住所:京都市東山区小松町584
拝観時間:午前10時~午後4時30分受付終了(午後5時閉門)
拝観料:一般 600円
https://www.kenninji.jp/
アクセス:京阪電車「祇園四条駅」より 徒歩7分、阪急電車「河原町駅」より 徒歩10分
今回は潮音庭の紅葉の様子を中心に、文化財や、スポット情報、アクセスなども紹介します。