流れることを想定した構造『流れ橋』
秋晴に恵まれた休日。木津川沿いに走るサイクルロード。京都の自転車乗りの間では定番のサイクリングコースの一つ。
そんなサイクルロードの途中にあり、木津川に架かる、八幡市と久御山町を結ぶ木造橋の「上津屋こうづや橋」。通称・流れ橋として地元民の間ではよく知られています。
手前に茶畑、その先にちょうど橋が架かる風景が見えます。
手前に茶畑、その先にちょうど橋が架かる風景が見えます。
この橋の前には東屋があり、ガチのチャリ乗りスタイルの方が休憩場所として利用されてました。一般の方もいましたが。
時代劇のロケ地としてもおなじみの橋。その原始的な構造と雄大な光景が、時代劇にもってこいなんでしょうね。
でも、その歴史は意外と浅く、1953年(昭和28年)に少ない予算で架橋できる流れ橋を架けたのが始まり。もっと古いのかと思ってました(笑)
でも、その歴史は意外と浅く、1953年(昭和28年)に少ない予算で架橋できる流れ橋を架けたのが始まり。もっと古いのかと思ってました(笑)
流れ橋はその名の通り、川の増水など起きると流されっぱなしの構造という話を聞いていました。なので、洪水のたびに多額の復旧費がかかることで問題にもなっていて。
それが、2年前の工事で復旧にも負担がかからない構造に変身。
要は、橋桁と橋脚をワイヤーロープでつないであえて橋桁を流し、洪水時の橋にかかる水流圧を軽減。そして、増水が治まれば橋桁を再び回収して、また橋脚につないで再現する構造に。
それが、2年前の工事で復旧にも負担がかからない構造に変身。
要は、橋桁と橋脚をワイヤーロープでつないであえて橋桁を流し、洪水時の橋にかかる水流圧を軽減。そして、増水が治まれば橋桁を再び回収して、また橋脚につないで再現する構造に。
橋には欄干がなく、原始的な木造の橋桁。その両側には太いワイヤーロープで連結されています。
自転車だったので、押して渡ります。
川幅広く、雄大はパノラマ風景が広がる木津川。途中、釣り人が放つ竿のしなる音が時折聞こえてきたり。
歩いていると気づきませんが、立ち止まると意外と揺れる流れ橋。
かつて、木津川を渡るのには渡し船を使い、この近くにある石清水八幡宮へのアクセスも参拝客は舟を利用。その不便さ解消のために架けられた流れ橋。
風光明媚な昔から続く景観を残し、その名のとおり流れる構造も温存しながら、より復旧の負担が軽減された流れ橋。誰もが昔の人になった気分を味わえる橋。ぜひ、実際渡ってみてはいかがですか?
風光明媚な昔から続く景観を残し、その名のとおり流れる構造も温存しながら、より復旧の負担が軽減された流れ橋。誰もが昔の人になった気分を味わえる橋。ぜひ、実際渡ってみてはいかがですか?
流れ橋 へのツイート
大雨が降れば強い川の流れで、橋が流されてなくなってしまうで有名な流れ橋。今回は流されず生き残ってた!!すごい👏自分も頑張ろ!! pic.twitter.com/R1ZqaEsquC
— 坂口楓華 (@fukskgc) 2018年7月9日