笑う狛犬&3年ぶり開催の還幸祭の御神輿も
ちょうど鳥居脇にある狛犬。大爆笑です(笑)全国的にも爆笑する狛犬として知られ、この日は夏空の下、屈託なく笑っている様子が平和の象徴のようにも見えました。
かつて江戸時代の干ばつ時に多くの人を助けた井戸『感応水』があり、今はその痕跡もありませんが、現在同じ地下水脈である『御霊水』が当社の手水舎として活用され、さらに霊験あらたかな名水として、氏子や周辺の飲食店が汲みにこられたりしています。
そして拝殿前には夏越の祓・茅の輪が設置され、茅の輪くぐりをさせていただきました。今年1年の前半を無事過ごせたことに感謝し、残り半年も継続して無事に過ごせますように、と祈りる行事。毎年6月30日に全国の神社で執り行われる神事。神社によってはこのように茅の輪が設置され、これをくぐることで邪気を祓います。
そして、拝殿を見ると白い布に包まれた御神輿が鎮座。
先月たまたま寺町通りを歩いていた時に遭遇した還幸祭。3年ぶりの御神輿巡行に寺町通りが活気にあふれていました。その御神輿が拝殿に。
現在、神輿庫の修繕を計画中のようです。こんなクラウドファンディングも立ち上がっています。
本殿。
非業の死を遂げた八柱の祭神が祀られ、総称して『八所御霊』と呼び、崇道天皇、伊予親王、藤原吉子、藤原広嗣、橘逸勢(たちばなのはやなり)、文屋宮田麻呂(ふんやのみやたまろ)、吉備真備(きびのまきび)、菅原道真が祀られています。
非業の死を遂げた八柱の祭神が祀られ、総称して『八所御霊』と呼び、崇道天皇、伊予親王、藤原吉子、藤原広嗣、橘逸勢(たちばなのはやなり)、文屋宮田麻呂(ふんやのみやたまろ)、吉備真備(きびのまきび)、菅原道真が祀られています。
他、境内には末社も数々あります。
境内には昭和25年に執り行われてた還幸祭の写真パネルが飾られ、当時のこの周辺地域の様子が写真からわかります。当時はまだ市電も走り、道路上に線路もあったりして、時代を感じさせます。貴重な写真展、ぜひ参拝とともにご覧ください。
かつて疫病の流行が頻発した平安時代、まだ医術や科学が未発達の時代でもあり、為す術なく多くの死者を出した時代。その原因を、不遇の死を遂げた貴人の怨霊によるものと考え、御霊を祀り鎮める「御霊信仰」へと広がり信仰を集め、それが神社の成り立ちと深くかかわっています。
元は現在の上御霊神社の南に祀られ、後に新町出水に移され、さらに天正18年(1590年)に豊臣秀吉の都市整備にともない現在地に遷座。