吉田家住宅が特別公開!北観音山の町に残る商家の佇まい。【京の夏の旅】

京都の夏といえば、44年目を迎える観光キャンペーン「京の夏の旅」!なかでも毎年人気の「文化財特別公開」では通常非公開の貴重な文化財が期間限定で公開されます。今年の夏は9ヶ所の特別公開ですが、そのなかでも注目のひとつ「吉田家住宅(無名舎)」を、京都市観光協会職員がご紹介します!

目次

注目!吉田家住宅の特別公開

吉田家住宅は、呉服問屋街の一画、祇園祭後祭で賑わう「北観音山」町内に明治42年に建てられ、現在も住まいとして使われている町家(国登録有形文化財)です。

かつて白生地(しろきじ)問屋であった建物は、通りに面した店舗棟から「通り庭」と呼ばれる土間に沿って奥へ一直線に玄関棟、住居棟、土蔵が続き、その間に配置された「中庭」と「座敷庭」から構成される典型的な「表屋造(おもてやづくり)」です。間口が狭く奥行きが長い「うなぎの寝床」と言われる形です。

風の通り道と採光の機能を兼ね備えた中庭。
障子や鴨居を額縁とした一幅の絵のような美しい眺めです。

灯籠の傍には棕櫚(しゅろ)竹が植えられ、小判型の手水鉢(ちょうずばち)が…。さすが商人のお家です!

ひんやりとした網代(あじろ)を敷いたり、障子を風通しのよい葦戸(よしど)に入れ替えた「夏のしつらえ」がみどころ。
クーラーのない時代からの、暑い京都の夏を乗りきるために様々な工夫を凝らした町家の暮らしぶりがご覧いただけます。

イベント概要

〇期間:2019年7月25日(木)~9月30日(月)
※祭典・法要や悪天候など、都合により拝観・見学できない日や時間帯が生じる場合があります。
〇時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
〇料金:大人 800円/小学生 400円
〇住所:京都市中京区六角町363
〇アクセス:京都駅から地下鉄烏丸線「四条」駅下車、地下通路22・24番出口から徒歩約8分

「吉田家住宅」など「京の夏の旅」特別公開箇所では、ガイドさんによるご案内も行っています。
普段見学できない文化財を見学できるこの機会に、ぜひ京都へお越しください!