京都の『レトロ洋館 なか卯』がすごい!登録有形文化財の中で営業中!

京都駅近く、登録有形文化財になっている洋館は、まさかの外食チェーン大手の「なか卯」。日本一レトロモダンな「なか卯」ではないでしょうか。

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日本一レトロモダンな「なか卯」

京都駅からもほど近い七条新町。ひと際存在感をはなつこちらの洋館は、大正14年(1925年)頃に建てられ、100年近い歴史をもちます。
和の建造物だけではなく、洋風建造物が多く残っているのも京都の良さですよね。

京都タクシー界でお馴染みのヤサカグループの創設者・粂田幸次郎が創業した「日光社」の社屋として建てられました。

日光社は自動車やその部品、またアメリカフォードの輸入販売業を行っていた会社で、現在も存続しています。
社名の日光を象ったといわれる塔屋のデザインが特徴的ですね。

日光社社屋の後は、富士ラビットビルに。富士ラビットスクーター社が、スクーター販売店として使用していました。

じつはこの建物、1999年7月に国の登録有形文化財として登録されている、歴史的にみても重要な建造物なんです。

2001年に保存修理、構造補強の改修を経て現在に至ります。設計は愛仁建築事務所、改修はNEO建築設計室だそうです。

建物の横から。アーチ型の玄関が特徴的、2階はCAFE Rabbitとして営業されています。

そして、この登録有形文化財の一階に入居するのは、なんと外食チェーン大手の「なか卯」なのです。

看板もレトロな意匠で当時からあったような雰囲気さえしますね笑

割と広々とした店内。牛丼チェーンによくあるU字型のカウンター席はなく、テーブル席と窓際カウンター席のみ。
他の店舗にはあまりない、ゆったりさではないでしょうか。文化財内で食べる食事は贅沢な時間ですよね。

そして特筆すべきは、この特徴的なステンドグラス。
自動車販売をされていた日光社の元社屋として建てられたとあって、タイヤの意匠です。

こちらはのどかな風景を走る自動車の意匠。ステンドグラスは、外が明るい時間は光が入ってくる室内から見る方が、きれいに見えますね。

こちらは色違いの自動車が描かれています。

それでは、文化財の中でで食事を。
なか卯は、どんぶりやうどんが人気ですよね。
入口横の券売機で食券を購入して、お好きな席にどうぞ。

食券に番号が記載されているので、番号を呼ばれたら商品のピックアップにいってください。
なか卯と言えば親子丼。今回は黄身追加のとろたま親子丼にしましたが、安定の美味しさでした。

登録有形文化財、レトロモダンな洋館なか卯で食べるのもオツなものですね。京都駅から近いので、気にある方は伺ってみてください。休みなし24時間営業で便利です。

店舗情報

店名:なか卯 七条新町店
住所:京都市下京区夷之町721
営業時間:24時間
https://www.nakau.co.jp/jp/index.html