【南禅寺】緑の絶景。京都唯一、鎌倉時代の名勝庭園「南禅院」参道の青もみじと縁結びの松「最勝院」【京都庭園めぐり】

四季折々、様々な魅力がある南禅寺。南禅寺内の穴場的存在の南禅院と最勝院の夏景色を紹介します。

目次

静かに楽しむ夏景色の庭園

拝観入り口付近

南禅寺の水路閣から少し奥へ。南禅寺の中では、比較的静かにお庭を楽しめる穴場的存在です。(蝉は結構鳴いていますが笑)
今回は南禅院と最勝院の夏景色を紹介します。

南禅寺発祥の地、南禅院。
庭園は開山当初の面影を残し、京都三名勝史跡庭園の一つに指定されています。

拝観入り口付近で、方丈越しに見える緑の絶景、額縁庭園です。
南禅院と言えば、この景色を思い出す方も多いと思います。

京都で唯一と言われる、鎌倉時代に作庭された庭園だそうです。
方丈から眺める庭園は緑が多く、でもどこか侘び寂びを感じます。

鎌倉時代の面影を残す池泉回遊式庭園。亀山法皇が作庭されたとも伝わります。
記録によれば、築庭当初、吉野の桜、難波の葦、竜田の楓等が移植され、井手の蛙も放たれたとか・・・現在は桜はないように思いますが、桜が咲く華やかな様子を想像し、ぜひ見てみたかったと思いました。

少しお昼を過ぎていたので、開花している数は少なかったですが、薄いピンクの水連が可憐に咲いていました。

大正時代、岡田永斎作による茶室「龍淵窟」。
方丈の隣にあります。

亀山法皇廟所。宮内庁の管理、亀山法皇の遺言により分骨された遺骨が埋葬されています。

琵琶湖疏水より引水している滝。庭園内の曹源池へと流れています。

池に移る青もみじと方丈。庭園の魅力が詰まった趣のある景色。秋の紅葉も楽しみです。

南禅院の方丈は1703年桂昌院の寄進によって再建されました。方丈内には、重要文化財の亀山法皇の坐像が安置されており、現存する天皇の肖像彫刻としては最古のものだそうです。

最勝院

臨済宗南禅寺派 最勝院高徳庵。創建などは諸説あり、古来より勝運の神として知られていたそうです。

最勝院の参道は、敷石のデザインが斬新で、青もみじに覆われ、壮大な風景が楽しめます。撮影スポットとしても人気です。
南禅院と同じく、比較的空いていて、穴場的なスポットです。

本堂の前には、縁結びの松があります。
サルスベリの木に松が宿ったもので、サルスベリの樹齢は300年、松は100年と伝わっているそうです。
宿ってから長い歴史があり、縁結びのご利益がありそうですね!見ているだけで、末永く一緒に過ごせそうな雰囲気を感じました。

今回は南禅院と最勝院の夏景色を紹介しました。
秋の紅葉時期には混雑が予想される南禅寺ですが、深緑が美しいこの時期は、比較的ゆっくり散策できると思います。機会があれば立ち寄られてはいかがでしょうか?

南禅院 on YouTube

南禅院と最勝院の夏景色です。良かったらご覧ください。

スポット情報

名称:南禅寺 別院 南禅院
住所:京都市左京区南禅寺福地町
電話番号::075-771-0365(臨済宗南禅寺派宗務本所)
拝観:400円

名称:最勝院 高徳庵
住所:京都市左京区南禅寺福地町
拝観:自由

関連ページ:https://nanzenji.or.jp/