【京都】レトロな雰囲気で味わう朝ラーメン！市場で働く人に愛される「香来 中央市場店」

京都の食を支える京都市中央卸売市場。下京区、梅小路と丹波口にまたがる、日本一古い歴史をもつ市場です。
近年は再開発が進み、建物も近代的に変化しています。

卸売市場には関係者以外立ち入れませんが、隣接する関連棟には一般の方も入場でき、買い物や飲食を楽しむことができます。ここには資材屋、八百屋、喫茶店などが並び、今回はその中から“市場の朝ごはん”をご紹介。

関連棟の一角にあるラーメン店「香来 中央市場店」。
本店は四条大宮にあり、深夜まで営業する便利な店ですが、こちらは朝６時からオープン。市場ならではの“朝ラーメン”を楽しめる貴重な存在です。

店内はコの字型のカウンター席のみ。レトロな雰囲気の中、仕事を終えた市場関係者でにぎわい、朝から活気があります。

朝の看板メニュー「朝定」は500円（税込）。
ブランド卵「蘭王」の卵かけご飯に、チャーシュー入りスープ、海苔、お漬物がついたセットです。プラス200円で唐揚げや餃子を追加したり、スープをミニラーメンに変更することも可能。

ほかにも「ラーメン小＋チャーハン小」の朝セットがあり、バリエーション豊富。朝メニューは10時まで提供されますが、通常メニューを注文することもできます。

今回は「朝定」のミニラーメン変更、こちらで700円。ラーメンはミニながらも、チャーシューもネギも入っていて、朝食にちょうどいいボリューム感です。

麺はコシのある中細ストレート麺で、喉ごしが良く、朝でもつるつると箸が進みます。
スープはいわゆる“京都ラーメン”の背脂醤油系。くどさはなく、コクのあるまろやかな美味しさです。

大判チャーシューも入っており、ミニラーメンでも十分な満足感です。

蘭王の卵は濃厚でツヤのある黄身が特徴で、醤油ではなくラーメンタレをかけて調整してください。

生玉子特有の臭みもなく、海苔で巻いて食べるとまろやかな旨味が広がります。漬物の塩味と酸味が全体まとめてくれます。

通常メニューも種類豊富で、醤油・味噌・しじみ・中華そば・香来麺・台湾ラーメン・台湾まぜそばなどがラインナップ。さらにカレーライスやチャーハン、チャー丼などもあり、一品メニューで朝から一杯飲んでいる市場関係者の姿も見られ、市場ならではの光景。

量とメニュー構成が絶妙で、“がっつりすぎない朝ラー”ができる貴重なお店。お昼過ぎまで営業しているので、ランチにも便利です。