これからが紅葉の見頃!北嵯峨の竹林に佇む「直指庵(じきしあん)」で心洗われるひとときを

北嵯峨の一番北に位置する「直指庵」。ほぼ山のふもとと言ってよい立地で、竹林に覆われたしっとり静かなお寺ですが、実は隠れた紅葉スポット。そして想い出草ノートに自分の想いをしたためる事ができますよ。

目次

北嵯峨・静寂に包まれたお寺

嵐山地域よりかなり山手の竹林にあり、交通の便もよくないことから参拝客もまばらで、心静かに過ごせると評判のこちら。
臨済禅を学んだ独照性円禅師が正保3 (1646)年に草庵を結んだのが始まりとされ、一時衰退したのち、幕末の頃浄土宗の寺として再建されたそう。

竹林を抜けた先に広がる境内には、開山堂や水子地蔵尊、愛逢い地蔵尊、想い出草観音像、葦葺の屋根の本堂や道場があり、豊富な植物からは季節の移ろいを感じ取る事ができます。

近年は紅葉の穴場スポットとして知られるようになり、参拝客が増えているとの事。
それでもハイシーズンの週末の嵐山地域と考えるとかなりの静けさ。みなさんゆったりと楽しんでおられました。

訪れた時はまだ緑が多く紅葉の見頃はもう少し先のようでしたが、それでも赤・黄・緑の色とりどりの木々が楽しめました。

山手にあるため境内も起伏があるのですが、その起伏が変化を醸し出していて見応えがありました。
きちんと管理されていますが、有名寺院に比べると手付かずな部分もあり、それがかえって素朴さが感じられて落ち着けました。

「想い出草」ノートに想いをしたためて

本堂には、思いの丈を綴る「想い出草」ノートが置かれ、ノートの近くには「そっとその意地を私の心(ノート)にすててください。苦しむあなたをみているのがつらいのです。」と書かれた言葉が添えられています。悩みを綴るだけでなく、相談もできる、心が癒される寺として親しまれています。(ノートは5000冊以上)

直指庵の大きな特徴なのが、本堂に想い出草というノートが用意されていて、誰でも自由に想いを書き込めるという事。
日々の生活の中でストレスを抱え込むのはよくある事ですが、思いの丈を想い出草ノートに想いを綴る…それだけでスッキリするかも。
奥には穏やかなお顔の想い出草観音菩薩様もおられるので、こちらで静かに手を合わせるのも安らぎそうです。

想い出草ノートで、観音様で、疲れた心が癒される事間違いなし。

また11月13日(日)~12月4日(日)の間、普段は公開されない阿弥陀堂が特別公開されています。
阿弥陀如来坐像がお祀りされている他、寺宝の展示があるとの事。
そして阿弥陀堂から縁側から見る庭も必見。
こちらはちょうど見頃を迎えているようで、燃えるような真っ赤な紅葉を見ることができました。

山のふもとの、素朴なお寺といった印象の直指庵。
庭園や紅葉の美しさもさることながら、
喧騒から離れ静かな環境に身を置きたい時…
自分の心の中を整理したい時、癒やされたい時…是非訪れて欲しいお寺です。

SPOT DATA

住所:京都市右京区北嵯峨北ノ段町3
電話:075-871-1880
拝観時間:9:00~16:00(受付終了〜15:30)※11月~12月上旬は9:00~16:30
拝観料:一般500円、小学生・中学生・高校生400円
*抹茶(500円)は拝観3日前までに要予約
*毎月23日午後1時より水子供養・竹林説法あり
アクセス:市バス・京都バス 大覚寺バス停下車 徒歩約15分

H.P:http://www5e.biglobe.ne.jp/~jikisian/index.html