京都・初春の風物詩!900年以上の歴史を持つ「壬生寺節分会(みぶでらせつぶんえ)」

京都の節分といったら、コレは外せません!壬生寺節分会は、白河天皇の発願によって始められたと伝えられ、900年以上の歴史があります。2018年の節分会の様子をレポートします!

目次

新選組ゆかりの寺「壬生寺」で除災・招福祈願!

幕末に新選組の本拠が置かれ、今でも局長・近藤勇の銅像や、新選組隊士の墓である壬生塚があることで有名な壬生寺。ここで毎年行われる節分会は、900年以上の歴史がある京都の年中行事の一つです。

期間は、立春の日・立春の前日・立春の前々日に行われています。京都の裏鬼門(南西)に位置し、京都の節分鬼門詣りの一端を古くから担っているのだとか。
境内には屋台や露店が立ち並び、全国各地から老若男女が訪れて大変なにぎわいを見せます。

壬生寺節分会の行事の中でも、素焼きの炮烙(ほうらく)の奉納は壬生寺でしか見られないとても珍しい風習です。
家族知人の年齢・性別・願いごとなどを墨書した炮烙は、4月21日から29日に行われる壬生狂言の毎日の序曲である「炮烙割」でことごとく割られます。この炮烙を奉納した人は、その年の災厄を免れて福徳を得るという信仰が伝わっています。

こちらは本堂前で焚かれている護摩木。厄除け開運を祈願しています。

こちらは本殿正面。護摩木を焚く煙が見えますね!すごい人です。

壬生寺の御本尊は延命地蔵菩薩です。旧本尊の地蔵菩薩半跏像(鎌倉時代後期の作)は、「壬生地蔵」と呼ばれ信仰を集めていましたが、1962年の放火により本堂とともに焼失しました。現在の地蔵菩薩立像は、火災後に本山の唐招提寺から移されたものだそうです。

たくさんの屋台が並んでいます。炮烙の奉納や壬生狂言など見所の多い節分会ですが、屋台巡りも楽しい行事のひとつ!何から食べるか目移りしますね。

節分会の目玉行事のひとつ、厄除け鬼払いの壬生狂言「節分」です。壬生狂言は大念仏狂言(だいねんぶつきょうげん)とも呼ばれる無言劇で、重要無形文化財に指定されています。
2、3日の13時~20時まで、毎時0分ごとに公演。
毎年、大盛況で行列必至です。撮影は禁止されているので、ぜひ現地でその迫力を味わってください。

今では全国的にすっかり有名になった、関西の節分ならでは恵方巻も。

屋台にはおでんもあります。今年は大寒波でとても寒いですね!おでんであったまりましょう。

最終日には、午前10時から先着1000名に「招福ぜんざい」の無料接待があります。これは本堂前に備えてあった数百の鏡餅がそれぞれ施主に「お下り」として配られますが、一部はぜんざいにして参詣者に接待されるのだそう。
一年間の無料息災を祈願するというぜんざい、先着順ですので食べたい方はお早めに。

節分会期間中は、周辺道路は交通規制されて車の進入はできません。参詣の際は、公共交通機関をご利用ください。
節分会を一通り体験した後は、壬生塚や千体仏塔(パゴダ様式の仏塔に1000体の石仏を円錐形に安置したもの)なども、ぜひ見て回ってくださいね。

壬生寺 節分会 クチコミでの評判

壬生寺 基本情報

名称:壬生寺
住所:京都市中京区坊城通仏光寺上ル壬生梛ノ宮町31
電話番号:075-841-3381
関連URL:http://www.mibudera.com/