新元号『令和』ともゆかりある北野天満宮の末社
天神信仰の発祥の地であり、学問の神・菅原道真公をご祭神とする全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社・北野天満宮。
新緑の季節ということで、御土居では涼やかな風景が広がる青もみじ公開中。この日夏のような暑さだったので、もう避暑にもよさそうな(笑)
楼門。扁額には『文道大祖 風月本主』と書かれ、平安時代中期の学者・慶滋 保胤(よししげ の やすたね)、大江匡衡(おおえのまさひら)が菅原道真公を讃えた言葉が刻まれています。
日・月・星の彫刻があることからその名がついた三光門。
実際には星の彫刻はなく、「星欠けの三光門」として「天神さんの七不思議」として語られています。
実際には星の彫刻はなく、「星欠けの三光門」として「天神さんの七不思議」として語られています。
社殿は本殿と拝殿、石の間、楽の間を連結した日本最古の八棟造(権現造)。下の白い玉砂利に太陽光が反射して、社殿を明るく照らしています。いつも晴れの日にここを撮影すると玉砂利がレフ板代わりになったみたいにキレイな画像が撮れます(笑)
今回の最大の目的はこちらの参拝。
一の鳥居から楼門の間の参道沿いにある末社・伴氏社(ともうじしゃ)。菅原道真公の母君をおまつりする社。子どもの成長と学業成就を願うお母さんの信仰が篤いお社として知られています。
一の鳥居から楼門の間の参道沿いにある末社・伴氏社(ともうじしゃ)。菅原道真公の母君をおまつりする社。子どもの成長と学業成就を願うお母さんの信仰が篤いお社として知られています。
そして、新元号『令和』ともゆかりがあり今注目を集めています。
道真公の母君は大伴氏の出身で、古来北野付近は大伴氏の所領と伝えられていて、この伴氏社は代々大伴氏を弔う祖廟として崇められてきました。
新元号『令和』は万葉集から引用して命名されたことから、最近万葉集が注目を集めていますが、大伴氏は万葉集の中にも登場する古代氏族。そして菅原道真公も万葉集に深くかかわった人物で、
別名『菅家万葉集』とも呼ばれる「新撰万葉集」も撰じています。
新元号『令和』は万葉集から引用して命名されたことから、最近万葉集が注目を集めていますが、大伴氏は万葉集の中にも登場する古代氏族。そして菅原道真公も万葉集に深くかかわった人物で、
別名『菅家万葉集』とも呼ばれる「新撰万葉集」も撰じています。
もう一つの注目はこれ。
最近珍しい鳥居をめぐっていますが、こちらは京都三大珍鳥居の一つにも数えられています。
最近珍しい鳥居をめぐっていますが、こちらは京都三大珍鳥居の一つにも数えられています。
石造りの小さめの鳥居ではありますが、足元をよく見てください。
柱台石が蓮弁形。鎌倉時代の遺構として国の重要美術品に指定されています。
現在宝物殿では北野天満宮所蔵の万葉集を特別公開中。新元号『令和』で今注目の万葉集への造詣を深めるにも、いい機会ですね。
現在宝物殿では北野天満宮所蔵の万葉集を特別公開中。新元号『令和』で今注目の万葉集への造詣を深めるにも、いい機会ですね。
伴氏社 へのツイート
末社伴氏社
— 天龍寺艦 (@intorepid) 2019年4月10日
神社名になっている伴氏も平安初期に藤原氏によって淘汰されてしまった氏族。応天門の変で伴善男が追放された話が有名 pic.twitter.com/UzbOWoXGT4