【京都花めぐり】京都観光の定番 夏の風景も美しい「世界遺産 金閣寺」

四季を通して多くの観光客が訪れる「金閣寺」。夏に咲くサルスベリと共に、境内の様子を紹介します。(2025年8月撮影)

目次

美しく輝く金閣

鹿苑寺こと金閣寺は、臨済宗相国寺派の寺院。1397年(応永4)足利義満によって建立され、1994年に、世界遺産として登録されました。海外の方に人気が高く、主に海外の方と、修学旅行生のグループが拝観されていて、いつも混み合っているイメージです。

金閣寺の境内図です。大文字山の南麓に、おおよそ4万坪の境内が広がります。金閣寺は、銀閣寺と共に、相国寺の場外塔頭の一つです。

拝観受付を済ませ、境内への入り口に、ミストが設置されていました。少しでも涼しく過ごせるよう、配慮が有難いですね。

煌びやかな金閣こと舎利殿が美しい「鹿苑寺庭園」は、特別史跡及び特別名勝指定地となっています。鏡湖池(キョウコチ)に金閣が映り込む風景が美しく、四季折々の風景鑑賞が楽しめます。

夏の暑い時期、暑さで楽しめるお花が少ない中、サルスベリは貴重な存在だと思います。開花時期が長く、可憐な花を咲かせるサルスベリ。金閣のそばに大きな木が植わっていて、華やかな風景が楽しめます。

夏らしい青空をバックに、鳳凰像とサルスベリを撮影してみました。煌びやかに輝く鳳凰像です。
サルスベリの花言葉は、「雄弁」「愛嬌」「不用意」。花名のサルスベリ百日紅は、「ヒャクジツコウ」とも呼ばれ、夏の盛りに長い間咲き続けることにちなみます。名前の由来は、樹皮がツルツルしていて、猿でも滑りそうなところに由来します。

現在三代目の鳳凰像。鳳凰とは中国の伝説上の鳥で、良いことが起こる兆しの吉鳥と言われています。その姿は、クジャクやキジを表しているそうで、体の部分部分によって、魚や蛇などからなっているようです。

方丈そばに、陸舟の松との名の立派な松があります。樹齢は約600年、足利義満のお手植えと伝わるそうです。京都三松(金閣寺・善峯寺・宝泉院)の一つとなっています。

内を歩き進むと、何やら人だかりが。時折、歓声も起こっていて、何かと思いきや、、、

白蛇の塚のそばに安置された石仏の前に、お椀のようなものがあり、そのお椀にお金を投げ入れる音と共に、お椀に入ったら、歓声が上がっていました。
お椀にお金が入ると、一つ願いを叶えていただけるとか。。。?本当かどうが分かりませんが、海外の方が楽しまれているように見えました。

白蛇の塚を過ぎ、順路を進むと、衣笠山を借景に、鳳凰像と三層目を観る事が出来ます。拝観順路でここから見る金閣が、最後に見えるポイントのように思います。

茶室夕佳亭(せっかてい)です。
夕日に映える金閣が特に佳い(よい)ということが、名前の由来となっているようです。

夕佳亭は、寛永年中(1624-1644)当時の金閣寺住職、鳳林承章が、茶道家金森宗和に造らせたと伝わります。現在の建物は、明治7年(1874)に再建され、平成9年(1997)には、修理が行われました。

今回は、金閣寺の夏景色を紹介させていただきました。これから秋に入り、紅葉シーズンも美しい金閣寺ですが、夏から秋にかけても美しい風景が楽しめます。近くへ行かれた際には立ち寄られてはいかがでしょうか?

スポット情報

名称:金閣寺
住所:京都府京都市北区金閣寺町1
電話番号: 075-461-0013
拝観時間:9:00~17:00
関連ページ:https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/