日本三景をのんびりレンタサイクルで
京都府北部、通称『海の京都』として知られるスポット、宮津市。その宮津が誇る、いや京都府民が誇る場所と言えば、日本三景に数えられる『天橋立』。
宮津へはこれまでにも何度か訪れていますが、天橋立はケーブルカーに乗って成相山中腹にある傘松公園から俯瞰したり、股の間からのぞくと天地が逆転して見える「股のぞき」をすることが常。意外と天橋立自体を観光してなかったな、と。
で、今回はそんな天橋立を歩いて観光することにしました。
天橋立は、陸奥の『松島』・安芸の『宮島』と並ぶ、日本三景の一つ。全長約3.6km、幅約20~170mの砂州に約6700本もの松が生い茂る、他類を見ない地形。何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした造形であるにもかかわらず、その姿は天に舞う架け橋や昇り龍にも例えられ、神がかり的な印象も受けます。
天橋立は、陸奥の『松島』・安芸の『宮島』と並ぶ、日本三景の一つ。全長約3.6km、幅約20~170mの砂州に約6700本もの松が生い茂る、他類を見ない地形。何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした造形であるにもかかわらず、その姿は天に舞う架け橋や昇り龍にも例えられ、神がかり的な印象も受けます。
それを今回歩いて渡るわけですが、片道徒歩約50分の道のり。『日本の道100選』にも選ばれています。
道は白砂になっていて、海岸を歩くような感覚。両サイドには青々を茂る松並木『白砂青松』。松自体比較的塩害に強く、昔から防風林や砂防林に採用される植物ですが、それでも美しい景観をキープするにはいろいろなご苦労がある様子。
途中まで来て、結構徒歩で歩くのが大変だなぁと。ランチ時間に間に合わなくなるし、と。
ちょうど茶屋でレンタサイクルを見かけ、1時間以内300円ということであっさり自転車でポタリングすることにしました(笑)自転車であれば片道約20分ほど。それでも往復するとけっこうな距離です。
途中、かつて天橋立をテーマに詠まれた短歌や俳句が石碑になっています。こちらは与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑。与謝野鉄幹は京都出身の歌人で、京都府与謝野町にゆかりがあり与謝野姓を名乗っていました。
さらに道は続きます。
すると、ちょっと広くなった砂州スペースに神社『天橋立神社(天橋立大明神)』。もともとすぐ近くにある知恩寺の境内にあった祠を移設したという説あり。
その傍らには日本の百名水にも数えられる井戸『磯清水』があります。不思議な湧き水で、辺りを海に囲まれていながら少しも塩味を含んでいないとのこと。この時は汲み上げポンプの故障で、試飲することはできませんでしたが。戦国時代には細川藤孝が明智光秀らを招待し天橋立で茶会を開いたと伝わり、この名水も利用されていたのかもしれませんね。
途中、道から松並木をくぐり海岸線を見ると、なんとも素晴らしい眺め。砂浜にはシャワーが完備され、海水浴もできるみたいですね。日本三景で海水浴とは、なんとも贅沢(笑)
今シーズンはもう秋になってしまいましたが、夏の盛りに来るにもいい場所だな、と。盛りだくさんに楽しめるエリアですね。
今シーズンはもう秋になってしまいましたが、夏の盛りに来るにもいい場所だな、と。盛りだくさんに楽しめるエリアですね。