嵐山の抜け道で見つけた、小さな焼き菓子屋さん
店主の岡本真理さん
まずは梅ジュースを一杯いただきました。まさに砂漠の中のオアシス、お腹にしみわたります。「梅は毎年自分で漬けるんですよ」。そういいながらいくつか見繕ってちっちゃなまんまるの焼き菓子「手毬焼」を差し出してくださったのは、店主の岡本真理さんです。
手まり焼き 外見は同じ、でも中から……。
名前のごとく小さな手毬のように外見は同じように可愛い焼き菓子なのですが、食べてみると中からいろんな味が飛び出してきます。プレーン、カスタード チョコ、抹茶、和栗、チーズ、プリン、バナナの8種類あるそうで、これは楽しい!
良く縁日などで見かけるベビーカステラにも似ているのですが、手まり焼きの生地は、ぱさぱさ感は無く、パンケーキのようなしっとりもちもちっとした食感で、歯ごたえもあります。飽きの来ない甘さでこれは美味いわあ!冷めても美味しいのだそうです。
元は有名スイーツ店のパティシエ
それもその筈です。手まり焼きの真理さんは、メディアなどでも話題の三条の有名スイーツ店で勤め上げたパティシエです。嵯峨嵐山という土地柄からも、観光に来てくれる子供からお年寄りまで、食べ歩きしながら、時間ロスもないお菓子はないものかと、持っている技法を小さな菓子に凝縮しました。京の白みそや企業秘密の隠し味なども使って研究を重ねて開発したと言います。
2分で焼けてお手頃価格
2分で焼けるそうで、コロナ禍が始まる数か月前にオープンした同店ですが、たくさんの外国人観光客も訪れ、連日行列だったといいます。「スモールパンケーキとか片言でも通じたりして、ジェスチャーで交流が深められて楽しかったわあ」と言います。しかし徐々に状況は深刻になりました。以後3年近くに亘ってコロナ禍のあおりをもろにうけることに。
手土産に通販でも
パタッと人通りは無くなったのですが、2種類だった中身のソースも8種類に増やし、通販でも買えるようにしました。地元の人たちや一度買いに来られた観光客の人たちからのリピート率も高く、ようやく最近では徐々に注文も増えてきました。「大阪万博に向けても、早く外国の人たちにも帰って来てほしいなあ」と思いを語ってくださいました。
店舗情報
店名:嵯峨嵐山・京手鞠焼
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺瀬戸川町14−14
営業日:土曜日のみ ※コロナ禍が明けきるまで当面の間。
SNS:https://www.instagram.com/arashiyama.kyotemariyaki/
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺瀬戸川町14−14
営業日:土曜日のみ ※コロナ禍が明けきるまで当面の間。
SNS:https://www.instagram.com/arashiyama.kyotemariyaki/