鬱蒼とした鎮守の森にある平安京・北の守護神
周辺は閑静な住宅街。この神社周囲をぐるっと回ると、ここだけ鬱蒼とした緑に包まれ、その奥に社があり、鎮守の森になっています。
京都には他にも『大将軍神社』がいくつもあり、それらと区別するため別名『西賀茂大将軍神社』とも呼ばれています。
この古い案内板によると、推古17年(609)創建。桓武天皇が延暦13年(794)平安京を造営した際、御所の守護として、四方に素戔嗚尊を主祭神に祀り、そのうちの北の守護神。方位、疫除けの神として信仰を集めている。
この古い案内板によると、推古17年(609)創建。桓武天皇が延暦13年(794)平安京を造営した際、御所の守護として、四方に素戔嗚尊を主祭神に祀り、そのうちの北の守護神。方位、疫除けの神として信仰を集めている。
また、創建当初からこの地域には瓦窯が設けられ、平安時代宮中に奉納する瓦を焼く職人たちの宿として機能していたとも伝わり、この土地の鎮守社でもあったとか。そして、賀茂川対岸の上賀茂神社とも関わりのある神社。
森の中の参道を行くと、拝殿が。
森の中の参道を行くと、拝殿が。
さらに、拝殿奥には本殿。主祭神には磐長姫命(いわながひめのみこと)とその家族神四柱を祀る。大将軍神社というと、主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)ですが末社に祀られています。
建物は、1591年(天正19年)に造営された賀茂別雷神社(上賀茂神社)の摂社・片岡社旧本殿を、1628年(寛永5年)から1636年(寛永13年)の間に移築したもの。一間社流造の賀茂社最古の建物とされています。この外観の建物の中に、祠が見えます。
建物は、1591年(天正19年)に造営された賀茂別雷神社(上賀茂神社)の摂社・片岡社旧本殿を、1628年(寛永5年)から1636年(寛永13年)の間に移築したもの。一間社流造の賀茂社最古の建物とされています。この外観の建物の中に、祠が見えます。
本殿前には上賀茂神社にもある同じ様式の円錐形の『立砂』。ここから北東に位置する神山を模したもので、神様が最初に降臨した場所とも言われ、鬼門、裏鬼門に砂を盛ったり巻き清める風習はここからきているんだとか。
この界隈は平安京の頃、そんな位置づけの場所だったことは、周辺からもうかがえます。
この界隈は平安京の頃、そんな位置づけの場所だったことは、周辺からもうかがえます。
本殿、東側の末社群。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る角社、片岡神社 、貴船神社 、稲荷神社 が。
西側の末社群には愛宕神社 、松尾神社 、八幡神社 、春日神社 、山王神社が並ぶ。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る角社、片岡神社 、貴船神社 、稲荷神社 が。
西側の末社群には愛宕神社 、松尾神社 、八幡神社 、春日神社 、山王神社が並ぶ。
そして、おみくじも。提灯にも描かれていましたが、こちらにも上賀茂神社と同様に葵マーク。こんなところからも、上賀茂神社とのゆかりを感じたり。
朝ということなのか、参拝客も少なく、森林浴しながら参拝できる静かな神社でした。
朝ということなのか、参拝客も少なく、森林浴しながら参拝できる静かな神社でした。
詳細情報
名称:大将軍神社(西賀茂大将軍神社)
場所:京都市北区西賀茂角社町129
電話番号:075‐491‐6623
場所:京都市北区西賀茂角社町129
電話番号:075‐491‐6623
この日は朝から参拝にやってきました。