【南禅寺】古都の雅やかな夏の情景。穴場的な蓮池、壮大な三門と水路閣、青もみじ【京都花めぐり】

少し秋めいてきましたが、まだ残暑が残るこの頃。意外と知られていない南禅寺の蓮池と、境内の夏景色を紹介します。

目次

夏も美しい南禅寺

ねじりまんぼ

南禅寺の創建は1291年。臨済宗南禅寺派の本山で、京都五山の別格扱いの寺院です。
アクセスは、京都市営地下鉄蹴上駅(けあげ)から徒歩約10分程です。
蹴上駅からは、この「ねじりまんぼ」を通って向かいます。
南禅寺は紅葉の名所としても名高いですが、夏は蓮が咲き誇ります。三門や法堂なども壮大で、青もみじも楽しめます。そんな夏の風景を紹介します。

放生池の蓮

勅使門の前、南禅会館と駐車場そばの放生池に、びっしりと蓮が植わっています。
南禅寺へ向かう方は、中門や三門を目指して向かう方が多いので、この蓮池に気づかない方が多いかも・・・?
最近は知名度が上がってきたかもしれませんが、まだまだ穴場のように思います。

勅使門への橋から蓮を見る事が出来、より身近に楽しめます。
他の寺院は、池を囲われている所が多いので、この橋を渡れること自体、貴重だと思います。

この日は見頃前のタイミングだったようで、つぼみが多かったです。
南禅寺の蓮は、7月末頃から楽しめる事が多く、京都市内の蓮の中では、ゆっくり目に咲く印象です。

蓮の花言葉は、「清らかな心」。
仏様と繋がりがある花というイメージで、見ていて心洗われます。

中門

蓮池を後にして、中門から境内へ向かいます。

三門

重要文化財 三門

南禅寺三門は正式には三解脱門といいます。
創建当初、一度焼失し、1628年に再建され現在に至ります。
三門といえば、「絶景かな、絶景かな」石川五右衛門の伝説も有名ですね。
三門内は通年拝観可能です。(要拝観料)以前三門を拝観した時に、入り口で三門について演じられた、歌舞伎の写真が飾ってありました。

「この門を入れば涼風おのづから」

三門への参道に大きな句碑があります。
僧侶であり、俳人の森永湛堂老師自筆の句だそうです。

夏の空と壮大な三門。見上げた姿は壮観で、深呼吸したくなりました。

三門を抜ける風が心地よいです。
こちらに腰かけて涼みたくなります。

三門北側です。
どこから眺めても、その姿は壮観です。

青もみじと三門です。
紅葉の葉先が少し赤っぽいですね。
暑さで焼けているのかもしれませんが、
今年も素晴らしい紅葉を見せてくれることを願いたいと思います。

法堂

法堂 はっとう

三門より奥へ進むと法堂があります。
法堂は公式の法要などが行われる所で、南禅寺の中心的な建物です。
二度の焼失を経て、1902年(明治42年)に再建されました。
法堂の黄色い壁は他ではあまり見ることがなく、品格の高さを感じます。
こちらも威風堂々とした姿が印象的です。

法堂と葉桜になった桜の木です。
春は火灯窓と桜のコラボが楽しめます。

水路閣

法堂のそば、南側にある水路閣は、888年(明治21年)に完成。
琵琶湖疏水の建造物で水路閣を思い出される方も多いと思います。
田辺朔郎さんの設計、デザインで、このレンガ造りとレトロ感が人気です。
この日、観光客の方はまばらでしたが、久しぶりに着物姿の方を見かけました。
やはり人気の観光スポットですね。色んなポーズで撮影されていました(笑)
水路閣の年月を経たレンガ造りは、青もみじの鮮やかさを引き立てていて、とても素敵でした。
秋の紅葉も楽しみです。

水路閣では、アーチのような橋脚が、折り重なったトンネルのように見える景色が人気です。
水が溜まっていたら、トンネルが映り込んで、リフレクションも楽しめます。

今回は南禅寺の蓮と境内の夏景色を紹介しました。
蓮はもう終盤かと思いますが、青もみじは深緑から少しずつ紅葉へと移り変わっていきます。
コロナ禍ではありますが、今年の紅葉を楽しみに、秋の深まりを待ちたいと思います。

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スポット情報

名称:臨済宗大本山南禅寺
住所:京都市左京区南禅寺福地町
電話番号::075-771-0365(臨済宗南禅寺派宗務本所)
関連ページ:https://nanzenji.or.jp/