新京極の魅力を紹介します!
四条通側の入り口をスタート
京都で唯一の裸の地蔵
まずは入って直ぐの西側にある「染殿院」へ連れてきていただきました。実はこのお寺、四条通沿いの林万昌堂さんの裏口からも直接抜けられるのも面白いところですが、安置されている染殿地蔵は何故か裸で奉られているので、京都で唯一の裸の地蔵と言われています。文徳天皇の皇后の染殿后(そめどののきさい)が祈願したところ、後の清和天皇を生んだことから染殿地蔵と言われるようになったのだとか。
西澤摩耶さん
西澤さんによると、「このお地蔵さんは50年に1度、御開帳される秘仏なのですが、法主さんも前回の御開帳がいつだったか分からなくなっている」のだそう。新京極150年で御開帳されないかなあ!
ろっくんプラザの向かいにある「誓願寺」
続いては、ろっくんプラザの向かいにある「誓願寺」へ。門前に「迷子の道しるべ」と書かれた石標が建っています。分かりにくくなっているのですが、北側に「たずぬる方」、南側に「おしゆる方」と彫られていて、ここに張り紙をして、尋ね人探しに使われていたようです。 西澤さんによると、「迷子のみちしるべに願いをすれば、落し物をしたり、迷い子になった時に探し物が見つかるとも言われている」のだとか。最近でも、「スマホ落としました」の付箋が貼ってあったのだそうです。
日本で最初に人体解剖を行った医師の山脇東洋
さて、続いては誓願寺の裏側にある、日本で最初に人体解剖を行った医師の山脇東洋の墓地前の石標へ。有名な杉田玄白らの「解体新書」(1774年)より15年も早く、解剖での所見を「蔵志」として公刊していた人物が京都にいたんですね。ちなみに、当時は人の代わりにかわうそを解剖していたんだそうです。六角獄舎の囚人が「腑分け」されました。西澤さんによると「解剖した囚人の菩提を弔う為に菩提寺である誓願寺に寄進した阿弥陀如来は焼失してしまった」と言います。
通称「たらたら坂」
そして最後に、新京極通と三条通の交差にあたる通称「たらたら坂」へ。ここは、高低差2メートルくらいの緩やかな坂なんですが、なぜか、新京極通と並行するように南北に走る河原町通や寺町通には坂がないんですね。西澤さんによると「400年以上前、東海道の終点、三条大橋から延伸して造られた三条通に合わせて東京極大路通(寺町通)も同じ高さに合わせられていますが、150年前新しく出来た新京極通は、高さを合わせられなかったため」なのだそうです。なるほど納得です!
150周年を迎えた新京極通 2022年はイベントも盛りだくさん
他にも、「安養寺の逆蓮華の阿弥陀如来像」、蕾の状態では紅色だが、開花すると白くなる「長仙院の未開紅の梅」、「誠心院の和泉式部塔」などが上げられます。西澤さんは、「2022年は、イベントも盛りだくさんです。2022年6月1日からは、記念グッズとして、手ぬぐい、トートバッグ、クリアファイルも一部店舗にて販売開始します。150周年を迎えた新京極通へぜひお出かけください」と呼び掛けています。
基本情報
新京極商店街振興組合「新京極商店街150年記念事業実行委員会」
住所:京都市中京区新京極通六角下る桜之町438番地1 べんてん堂ビル3F
問い合わせ先:075-223-2426
住所:京都市中京区新京極通六角下る桜之町438番地1 べんてん堂ビル3F
問い合わせ先:075-223-2426
新京極商店街振興組合公式ウェブサイト 京まちなか新京極 SHINKYOGOKU SHOPPING ARCADE
新京極商店街振興組合公式ウェブサイト
そんな中、実行委員会の副委員長でもあり、新京極商店街振興組合の広報委員長でもある西澤摩耶さんに、新京極の魅力の一つ、七不思議を案内していただきました。新京極通の四条側の玄関から出発します。