祇園らしい風情漂う石橋『大和橋(やまとばし)』
東山区祇園、四条繩手通り上がった場所。祇園白川の最も下流にある石橋『大和橋』。最終的に白川はすぐ先にある鴨川と合流しますが。
元治元年(1864)年に刊行された『花洛名勝図会』。その中にもこの大和橋が描かれています。当時、江戸幕府により石柱、石桁、石板形式で橋が架けられ、白川の川幅が今以上に広かったことがうかがえます。
現在の橋は明治45年(1912年)に架け替えられたもので、平成15年(2003年)に高欄と石畳舗装の改修が行われました。石造りのまま当時の面影を残しています。
そして、橋の下をのぞき込むと、その構造がよく見て取れます。橋脚部分は架けられた当時のもののようで、かなり年季が入り趣きがあります。
四季折々でその景観が楽しめ、いつも多くの観光客でにぎわいを見せる祇園白川沿いですが、現在はコロナ禍による緊急事態宣言下ということで、平日昼間でしたが閑散とした様子。
こちらは以前大和橋から桜のシーズンに撮影した様子。毎年多くの花見客がこの大和橋周辺の桜を撮影する様子を見てきましたが、コロナ禍になってからというもの、これほど多くの人がここへ集う場面も久しく見てないですね。以前のにぎわいを思うと、哀愁すら感じる今の大和橋でした。
基本情報
名称:大和橋
場所:京都市東山区常盤町164
場所:京都市東山区常盤町164