まさに紅葉見頃の世界遺産・龍安寺
「龍安寺」臨済宗妙心寺派のお寺で、妙心寺との関係が深く、山内塔頭と同様の扱いを受けています。わりとここから距離のある位置に妙心寺がありますが。
門の外からも、境内がちょうど紅葉の見頃を迎えていることがわかります。
衣笠山山麓に位置する龍安寺一円は、永観元年(984年)に建立された円融天皇の御願寺・円融寺の境内地。円融寺は徐々に衰退し、平安時代末には藤原北家の流れを汲む徳大寺実能が同地に山荘と寺院・徳大寺を建立。
その後、室町幕府の管領、守護大名で、応仁の乱の東軍総帥でもあった細川勝元が譲り受け、宝徳2年(1450年)に禅寺を創建。
初代住職として妙心寺・義天玄承(玄詔)を住職に迎えました。創建当初の寺域は現在よりかなり広く、妙心寺とも近隣だったようです。
その後の応仁の乱の戦火を受け、応仁2年(1468年)に焼失。明応8年(1499年)に方丈が建立され、同時に石庭も築造されて再興。
さらに寛政9年(1797年)の火災により、食堂、方丈、開山堂、仏殿など主要伽藍が焼失。現在の方丈は塔頭・西源院(現在は妙心寺の塔頭)の方丈を移築したもので、今に至っています。
そして、こちらがかの有名な方丈庭園『石庭』。
敷き詰められた白砂に、東から5個、2個、3個、2個、3個の合わせて15の大小の石を配置。寺伝によれば室町末期、特芳禅傑らの優れた禅僧によって作庭され、これらの石は全て戦国武将の織田信定が運んだと伝えられていますが、諸説あり詳細は不明。
そして、無機質な枯山水庭園に塀の周りの紅葉が美しい有機的な彩りを添えています。
敷き詰められた白砂に、東から5個、2個、3個、2個、3個の合わせて15の大小の石を配置。寺伝によれば室町末期、特芳禅傑らの優れた禅僧によって作庭され、これらの石は全て戦国武将の織田信定が運んだと伝えられていますが、諸説あり詳細は不明。
そして、無機質な枯山水庭園に塀の周りの紅葉が美しい有機的な彩りを添えています。
いろんな場所や角度から全部を見渡そうと試みますが、どの位置から眺めても必ずどこかの1つの石が見えないように配置されていることで有名。
かつては境内の池泉回遊式庭園・鏡容池の方が有名だったそうですが、今では龍安寺の代名詞ともいえる存在になった石庭。
そのきっかけとして、1975年(昭和50年)に来日したイギリス・エリザベス2世女王が龍安寺の拝観され、石庭を絶賛したことが海外のマスコミで報道。以降、日本の禅ブームと相まって、世界的にも知られるように。
そのきっかけとして、1975年(昭和50年)に来日したイギリス・エリザベス2世女王が龍安寺の拝観され、石庭を絶賛したことが海外のマスコミで報道。以降、日本の禅ブームと相まって、世界的にも知られるように。
そして、こちらも有名な茶室蔵六庵の露地にある知足の蹲踞(つくばい)。茶室に入る前に手や口を清めるための手水鉢。
水戸藩主徳川光圀公の寄進と伝えられ、一見「五・隹・疋(但し、上の横棒がない)・矢」と読めるが、水溜めに穿った中心の正方形を漢字部首の「口」と見れば「吾れ唯だ足ることを知る」となる。「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という禅の格言を謎解き風に図案化したもの。
水戸藩主徳川光圀公の寄進と伝えられ、一見「五・隹・疋(但し、上の横棒がない)・矢」と読めるが、水溜めに穿った中心の正方形を漢字部首の「口」と見れば「吾れ唯だ足ることを知る」となる。「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という禅の格言を謎解き風に図案化したもの。
記念に石庭の御朱印をいただきました。つくばいの朱印入り。
方丈を出て、池泉回遊式庭園・鏡容池へ。
紅葉の錦で彩られた鏡容池は徳大寺家により造園。かつてオシドリが群れをなして生息し、おしどり池とも呼ばれる名所だったとか。
オシドリこそ見かけませんでしたが、水面にはマガモが浮かんでいたり野鳥も多数みられました。
浮き草に交じり、水面にはもみじの赤、空の青、雲の白。四季折々でその景観が楽しめますが、今まさに秋らしい絶景を展開中。ぜひ、ご拝観ください!
詳細情報
名称:龍安寺
場所:京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
電話番号:075‐463‐2216
拝観時間:8:30~16:30(12~2月)
8:00~17:00(3~11月)
拝観料:大人500円 小中学生300円
公式HP: http://www.ryoanji.jp/top.html
場所:京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
電話番号:075‐463‐2216
拝観時間:8:30~16:30(12~2月)
8:00~17:00(3~11月)
拝観料:大人500円 小中学生300円
公式HP: http://www.ryoanji.jp/top.html
この日たまたまこの周辺を通りかかると、あまりの紅葉の美しさに吸い寄せられ、せっかくなので拝観しようとぶらりとやってきました。