動き出し、湧き上がる拍手と共に復活「鷹山」
鷹山の歴史は古く、応仁の乱以前から巡行していた記録のある山鉾で、「くじとらず」の大きな曳き山だったそうです。江戸時代後期には豪華な屋根を持つ曳山だったそうですが、巡行の際に大雨の被害にあい、懸装品などを汚損したことを理由に、翌年から休み山となりました。
その間、約190年もの間、鷹匠、犬飼、樽負のご神体などを守り続けて来られ、近年復興の気運が高まりました。2014年に囃子方、2016年に保存会を設立し、2016年には公益財団法人に認定されました。
3年ぶりに祇園祭が開催されることが決まり、鷹山の巡行が決定しました。これには今まで再建を目指して、ご尽力された関係者の方々、地域の皆様も今かと待ち望まれた巡行だと思います。心より復活を祝福したいと思います。
山鉾と言えば、「動く美術館」と言われており、装飾品も魅力の一つ。懸装品の中でも目を引いたのが、水引きと呼ばれる横長の幕で、金地に麒麟と雲のデザインが素晴らしかったです。今しか見られない、真新しい白木の屋根も新鮮ですね。
屋根から突き出した真松と呼ばれる松の木には、羽を休めている雉が乗っていました。
車輪の所には、鷹山の「鷹」があり、かっこよかったので、沢山の方が撮影されていました。
町内や保存会の関係者を中心に、曳き初めが行われました。音頭取りの「エンヤラヤー」と共に、いよいよ出発です。
ギシギシと動き出し、拍手が巻き起こりました。そして順調に進み、引き返して来ました。約130メートルを3往復されたそうですよ。
軽快なお囃子と共に、約10トンの山が目の前を通過します。すごい迫力です。
この後、新町の方へ向かい、同日曳き初めを行っていた北観音山と出会ったようです。
今回は鷹山の曳き初めの様子を紹介しました。来る24日の山鉾巡行では、辻回しなどがスムーズに行き、無事に巡行が進むことを願いたいと思います。
今回は鷹山の曳き初めの様子を紹介しました。来る24日の山鉾巡行では、辻回しなどがスムーズに行き、無事に巡行が進むことを願いたいと思います。
鷹山 曳き初め on YouTube
鷹山、曳き初めの様子を動画にしました。良かったらご覧ください(^^)