一乗寺のスリランカ料理店!現地系のイメージを大きく超えてくる一軒「ペペラッチャ」

左京区の一乗寺にあるスリランカ料理屋「Peperacha(ペペラッチャ)」 でディナー。今後スリランカカレーが食べたくなったら、ここを思い出すことになりそうな予感ですな。現地系料理店という思い込みを大きく超えてくる一軒なり。

目次

一乗寺で非常に美味しいスリランカ料理店

2024年、一乗寺にオープンしたスリランカ料理屋さんが非常に美味しいよ!という噂。ディナーでお邪魔しようと電話して席を押さえ、やってきたわけで。
まずは京阪電車で出町柳駅まで。叡電に乗り換えたら、こういうお洒落な車両に当たりました。一両編成でガタゴトとやってきた一乗寺。駅から西側のラーメン街道(東大路通)に出て、南に下がったところにお店が有ります。一階に「麺屋 聖」があるマンションの南側道路に面した位置ですな。

お店の名前は「Peperacha」 (ペペラッチャ)。ご店主はなんでも、元々フレンチ料理人で、京都国際会館のレストランに21年も居られた経歴の持ち主で日本語もペラペラ。(予約電話に出てくれたのは、ご店主でした)オープン時間ピッタリに店内に。

こういう落ち着いた感じの店内。2024年4月オープンのようです。あまり近づかない地域なので見逃していたわけで。(Googleマップには登録済ですが、食べログには登録されていない模様) ガタイの良い笑顔の可愛いご店主と、物静かな女性の2名体制でした。

我々的にはとりあえずアルコール系なものに目が行くのですが、お手頃価格で各国ビールが揃っているので、とりあえず先にビールを2種類お願いし・・・・・

お料理はどうしようかなあ?と悩むわけで。メニューは比較的シンプルで、スリランカカレーを含む3種類のミニコースがチョイスできる仕組み。サイドメニューもいくつかありますが、メインはカレーですな、明らかに。 

で、ワタシはアイルランドの「Guinness Extra Stout」¥770を、相方はスリランカの「Lion Lager」¥880(以下、税込み価格です)を注文。久々に呑む黒ビールが超旨だと思いつつ、お料理はBセットを2つと、アラカルトを一品注文することに。

まずは前菜なのですが、やっぱりご店主はフレンチの人なんだ~というようなものが出てきます。キャベツの類で葉っぱが突き出た蕪っぽい野菜「コールラビのババロア」なり。確かにカブとキャベツの中間のようなお味がするミルキーなババロアでした。
上に飾ってある花びらはヤグルマ草、ハーブは何だっけ、ピンクペッパー・黒胡椒を添えて。ご店主は、大原まで野菜を仕入れに行かれるようなのですが、こういう地野菜類がことごとくおいしい。

で、更に温かいスープが登場。当日はブラウンマッシュルームのポタージュでした。カレー屋さんでこのようなスープを吞んだのは人生初めての経験でしょうな。黒胡椒のピリリ感はありますが、全体的に抑制的な味付けで野菜の旨味が際立って美味しいです。

次にアラカルトが先に出てくるダンドリなので、追加でビールを頂きました。関西万博でも生を吞んだスペインの「Mahou」¥770なり。いやー断然美味しいですな。で!

アラカルトからチョイスした揚げ物好きには大推薦したい一品「ロールス」¥1100なり。春巻きの中にジャガイモとミンチ肉(どことなく肉じゃが的な味付け)を巻き込んで、パン粉を付けて揚げてあるのですが、超熱々!

春巻きの皮にあたるものも自家製で、カリッと揚がった皮にかじり付くと、中はむっちりした感じの歯ごたえが。全体的にはめっちゃ旨いコロッケ!みたいなお料理でした。ケチャップを付けて頂くのがB級っぽいのですが、間違いなく日本人なら誰でも好きそうなお味です。ビールにピッタリ。

で、お次がメインのスリランカカレー。当日はチキン、ビーフ、ポーク、豆カレーの4種がスタンバイ。チキンとビーフをチョイスしました。こちらは良く煮込まれた牛肉がごろんごろん!なビーフカレーで・・・・

チキンがこちら。どちらもさらっさらで出汁味しっかり。一口目は全然穏やかな辛味なのですが、食べるにしたがってスパイスがどんどん口に広がってきてお腹がホコホコしてくる漢方的効果が。チキンのほうがやや辛めですかね。で!

こういう感じで、カレーと一緒に食べる野菜系の副菜がライスをぐるっと取り囲んでいるわけで。なかなかゴージャス!
これがまた凝っていて、ゼロ時の方向から時計回りで、刻んだトマト(青いのは海藻類でした)、パイナップルスパイス煮、壬生菜(鰹節で和えてある)、竹の子角煮、鯖コロッケ、ブラウンマッシュルーム、インゲン、人参ラペ、三つ葉と紫玉ねぎの鰹節和え的な。ご店主が大原まで仕入れにいった野菜が大活用されているのですが、鰹節のおかげでどことなく和食ニュアンスもありますな。

初めはそれぞれ味を見てから、後でダイナミックに混ぜて頂くのがオススメです。鯖が入った丸いコロッケが超鯖!味なのが面白い~。

食材をご店主が丁寧に説明してくれるのですが、1つ感心したのが「スリランカ米(長粒米)だけだとお腹が緩くなるので、国産のコシヒカリをミックスしています~」と、こういうスリランカ料理店ではあまり出会ったことが無い調整が。我が家で自作する際もビリアニ以外は日本米を混ぜるのですが、程良くお米がまとまるので食べやすいです。まさかスリランカの人がそういう調整をするとは!なのですが・・・・

こういう時には、どんなお酒に合わせるのが幸せか?と思うのですが、とりあえずワイン赤・白グラスをお願いしました。ちなみに・・・

銘柄はこんな感じでした。各¥660とお手頃価格~。カレーコースの前に、おつまみ3種付のビヤセットを注文するのもよさそうですな。カレーは結構しっかり量ですが、美味しいのでぺろりと完食。

で、コースにはキッチリとデザートが付いているのですが、これがまた、ご店主はフレンチな人だ~!なのです。

全部自家製だそうです。右手のアイスクリームはパッションフルーツ味、左手はチョコレートケーキではなくて「オペラ」ですな。奥のフルーツはメロンにマンゴー、キウイにサクランボにブラックベリー。ソースはマンゴーとパッションフルーツという充実度。これも、過去カレー屋さんで遭遇したことが無いレベルですな。いやー、どれもちゃんとしているわけで。

で、こういうアーユルヴェーダ系のお茶が頂けるので、こういうのが好きな相方が速攻で反応し・・・・

きび砂糖が入っているほのかに甘くてスパイシーなお茶で〆!ということに。(私は赤グラスのお代わりを汗) 最後まで大充実ですな。様々なジャンルの料理経験がある人でないと出せない料理でしょう。(ご店主は、過去に和食の料理人も経験されている模様)

以上で〆まして、ビール3に赤ワイン2、白ワイン1と結構呑みまして、〆て¥11000ピッタリ!と言うお支払い。もちょっとサイドメニューがあれば更に楽しそう!(コースは1人前だけ頼んで、サイドメニューを3種類ぐらい食べてみたい~)なのですが、今後スリランカカレーが食べたくなったら、ここを思い出すことになりそうな予感ですな。現地系料理店という思い込みを大きく超えてくる一軒。また、覗きに来ることになると思います。いやー、めちゃ美味かった、オススメ!

店舗情報

Peperacha (ペペラッチャ)
住所:京都市左京区一乗寺払殿町48 1階5-C,
営業時間:11:00~14:30 18:00~21:00 火休
TEL:070-9063-2606