毎月8日は無料拝観で縁日開催
黄檗山萬福寺は1661年に中国僧・隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師によって開創。
禅師は中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省福州府福清県にある黄檗山萬福寺の住職。
禅師は中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省福州府福清県にある黄檗山萬福寺の住職。
当時、日本からの度重なる招請に応じ、1654年に来朝。宇治の地でお寺を開くにあたり、寺名を中国の自坊と同じ「黄檗山萬福寺」と名付けました。
圧巻の三門。
幕府の政策等により、宗派を黄檗宗と改宗。そして禅宗は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗に分類。「三門」という呼び名からも、あぁこんな中国風だけど禅宗なんだな、と。
幕府の政策等により、宗派を黄檗宗と改宗。そして禅宗は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗に分類。「三門」という呼び名からも、あぁこんな中国風だけど禅宗なんだな、と。
どことなく、この雰囲気、カンフー映画に登場するようなお寺的風情(笑)
参道はこんなふうにスタイリッシュな雰囲気すら漂わせています。日本の近世以前の仏教各派の中では最も遅れて開宗した宗派、ということもその要因だったりするんですかね。
ちょうどご本尊がある天王殿(てんのうでん)前で、法話を聞けます。
天王殿(てんのうでん)。中国寺院では一般的に玄関として見られるお堂。弥勒菩薩(布袋さま)。
布袋さまの周囲には四天王、韋駄天が祀られています。
開山堂(かいさんどう)。
隠元禅師を祀る場所。4月3日に祥當忌、毎月3日に月例忌が営まれているそうです。こちらは「桃戸」と呼ばれる桃の実がほどこされた扉。桃は邪気を払う食べ物と言い伝えられ、萬福寺の至る所に桃のモチーフが見られます。
このラーメン鉢風の模様の欄干。「卍くずし」と呼ばれるデザインだそうです。こういうのも中国風。面白い陰影を作っています。
伽藍をつなぐ回廊にはこんな提灯がいくつもぶら下がっています。
回廊周囲に庭園があり、少し色づくモミジもありますが、まだまだピークは先のような。基本的に境内は松の木が多いのですが、この回廊周辺には紅葉もみられます。
面白いのが、回廊の途中にある釣鐘。京都の典型的な寺院建築だと、楼鐘は独立した造りになってるところがほとんどだと思いますが、こちらはこんな形で。でもアーケード感覚で合理的とも言えます(笑)
仏壇で見かける木魚の原型、魚の形をした開パン(かいぱん)。日常の行事の時間を知らせる時の鳴らし物として代々使用。
本堂・大雄寶殿(だうおうほうでん)のう香炉もどこか中国風。
本尊の釈迦如来座像をはじめ、十八羅漢像を安置。どの像も身近に拝観できることと、ちょっと奈良の仏像を思わせるようなエキゾチックな作風。仏像好きにはたまらない造形美も堪能できます。
これらの他、お寺では中国版精進料理である普茶料理も予約すれば食べられ、京都の中でも独特な雰囲気で、いろんな体験が叶うお寺でもあります。オススメです!
これらの他、お寺では中国版精進料理である普茶料理も予約すれば食べられ、京都の中でも独特な雰囲気で、いろんな体験が叶うお寺でもあります。オススメです!
萬福寺 へのツイート
黄檗山萬福寺
— うなんな (@unannya) 2018年11月10日
この日は境内で市場が開かれていてありがたくも無料開放
ご本尊より先にお気に入りの木魚様にご挨拶w pic.twitter.com/R96YI0Momy
毎月8日縁日に開催される手づくり市・ほていまつり。普段は拝観料が必要ですが、この日に限っては無料。