鴨川デルタすぐの萩の穴場名所
天正元年(1573年)、念仏専修僧魯道によって開創。天正19年(1591年)頃、豊臣秀吉の都市整備により寺町通荒神口、御土居のそばに建立。江戸時代には、知恩院の役番として位置付けられていました。寛文11年(1671年)、梨木町からの出火により焼失し現在地へ移転。
山門の先には本堂があり、その参道両サイドに萩が生い茂っています。
現在の本堂は、大火の後元禄11年(1698年)第7世英譽によって建立。幕末には勝海舟の京都における宿坊として使われ、子母澤寛の歴史小説『勝海舟』でも取り上げられているそうです。ご本尊は来迎の阿弥陀三尊像を祀る。
秋の七草に数えらえる萩。その傍らにはススキも生え、秋らしい風情。
そして、今年は猛暑、残暑が続き、例年より開花が遅い彼岸花も。
山門入ってすぐの場所には地蔵堂があります。
この地蔵堂自体は昭和7年(1932年)に建立されたものですが、祀られてる世継子育地蔵尊はお寺がこの地に建立される前から祀られ、若狭街道を往還する人々の信仰を集めたとか。
この地蔵堂自体は昭和7年(1932年)に建立されたものですが、祀られてる世継子育地蔵尊はお寺がこの地に建立される前から祀られ、若狭街道を往還する人々の信仰を集めたとか。
元々この場所は中洲で、地中が砂の層であることから、萩の生育には最適だったとか。毎年根本から刈り取られるため、秋以外の季節にはその存在がわかりませんが、萩の季節にはこのように境内を飲み込むように萩であふれています。ようやく朝夕は秋らしい涼しさも感じられるようになり、萩の開花からも移り行く秋を感じられますね。
この日も、ちょっと通りから除くと薄紫色の萩の開花が確認でき、立ち寄ってみることに。撮影は9月22日の様子。