十石舟も行き来する水路の水位調整も
その水路をたどっていくと、宇治川が広がり、その水路口にそびえる重厚な水門。
レトロな感じすらするレンガ造りの水門。
扁額には右書きで『平戸樋門』と書かれています。
レンガ造り部分はかなり古そうで、側壁のチェーン部分は大正時代繋舟用に使われていたと言われています。上部の鋼製ゲートはもともと水圧シリンダー式開閉装置だったようですが、現在は電動ラック式に。
それにしても『樋門(ひもん)』という、あまり聞きなれない単語。
一般的な水門と区別され、水門は通水断面が大きく無蓋であるのに対し、樋門はこれより通水断面が小さく、暗渠(地下を通る水路)構造。蓋の開閉で水位調整をはかり、宇治川増水時にはその逆流を防ぎ治水に役立っています。
一般的な水門と区別され、水門は通水断面が大きく無蓋であるのに対し、樋門はこれより通水断面が小さく、暗渠(地下を通る水路)構造。蓋の開閉で水位調整をはかり、宇治川増水時にはその逆流を防ぎ治水に役立っています。
樋門先には宇治川が。
すぐ先にはブラタモリで話題になった日本最大級の無橋脚トラス構造の鉄橋・澱川橋梁(よどがわきょうりょう)もあり、市内観光の中でも、水にまつわるちょっとマニアックな観光スポットでもあり。
平戸樋門への口コミ
平戸樋門
— うなんな (@unannya) June 13, 2018
宇治川派流から宇治川へ注ぐ水門
何て事のない河川施設と思ったけど、反対側に回ると煉瓦造りの風格ある姿が! pic.twitter.com/cOQsUVLQmp
基本情報
名称:平戸樋門
住所:京都府京都市伏見区豊後橋町
住所:京都府京都市伏見区豊後橋町
近代では琵琶湖疏水の水を運び、戦後しばらく水運路としても活用され、伏見の暮しに欠かせない川でもあり、濠川から分岐する水路には伏見十石舟も行き来する観光スポットでもあり。