京と丹波を結ぶ山陰街道口にある桂地蔵
そして、京と丹波を結ぶ丹波街道口もこのあたり。愛宕山詣の常夜灯もあります。
平安時代初めに、小野篁(のたかむら)が、一本の桜の木から六体の地蔵を彫りだしたうちの一体がこちらに安置。
後白河天皇の勅命で平清盛が疫病退散のため、保元年間(1156~1159年)に西光に命じて街道口6カ所にそれぞれ六角堂を建て、六体の地蔵菩薩像を一体ずつ分置。その一つがこの山陰街道口にある桂地蔵。中でも木の最下部から刻まれたもので『姉井菩薩』とも呼ばれています。
がらんと広い境内。
手水舎。水は湛えていませんでしたが。
暦応2年(1339)光厳天皇の勅許のより虎関師錬が南禅寺開山無関普門(大明国師)の塔所として建立。
平成19年5月に仏殿を新築されたそうですが。
平成19年5月に仏殿を新築されたそうですが。
仏殿には地蔵菩薩像、その東側に石造薬師如来と日光・月光菩薩と十二神将、西側に阿弥陀三尊が祀られています。これまでは六角堂に地蔵菩薩像が安置されているところが多かったんですが。
とくに、お賽銭箱が設置されてることもなく、仏殿を参拝したい場合は事前に予約が必要みたいです。格子戸の隙間から参拝しました(笑)
身の丈2m60cmあり、六地蔵の中では最大。10年ごとに彩色しなおされるようで、どの地蔵菩薩像もそうですが真新しい雰囲気。
身の丈2m60cmあり、六地蔵の中では最大。10年ごとに彩色しなおされるようで、どの地蔵菩薩像もそうですが真新しい雰囲気。
桃山時代から江戸時代への移行期の1602年(慶長7年)に、細川幽斎が再興。方丈の襖絵は長谷川等伯の筆で重文。池泉を主にした庭と枯山水と二つの庭園があるそうです。
8月22、23日の六地蔵めぐりの際には仏殿も開放、水塔婆供養もされ、もっとにぎやかな雰囲気のようです。またその時に参拝したいお寺。
地蔵寺 へのツイート
桂まで来た。時計回りにまわっている。桂地蔵、地蔵寺。 pic.twitter.com/VeL6Oyq9fo
— 川辺 純可 (@sumikakawabe) 2018年8月23日
基本情報
住所:京都市西京区桂春日町9
電話番号:073-381-3538
拝観時間:午前9時~午後5時
拝観料:無料
電話番号:073-381-3538
拝観時間:午前9時~午後5時
拝観料:無料
かつてこの辺りは、桂の渡しに近く、桂大納言源経信(みなもとのつねのぶ)や、伊勢女(いせじょ)等の歌人の住居があったといわれ、桂離宮にもほど近い場所。