【京都】祇園に起きる大きな変化 インバウンド新業態続々と帝国ホテル開業へ【まとめ】

祇園の象徴・八坂神社を中心に広がるこの街で、いま大きな変化が進んでいます。帝国ホテル京都の開業、インバウンド向け新業態の増加、そして長年親しまれた店の閉店。伝統と観光のはざまで揺れる祇園を歩いてきました。

目次

祇園に起きる大きな変化

京都・祇園の象徴、八坂神社。親しみを込めて「ぎおんさん」とも呼ばれ、古くから地域の信仰を集めてきました。
その周辺は、歴史ある名所と話題の新店が共存する、変化の多いエリアでもあります。2025年から2026年にかけての変化、動きを振り返ります。

まずは閉館が発表され、全国的にも話題となった「よしもと祇園花月」。2025年8月に閉館しました。
京都の「お笑いの殿堂」として親しまれ、芸人さんの姿を街中で見かけることもあっただけに、惜しまれます。現在、祇園会館では大きな工事の気配はなく、店頭にはフードトラックが出店していました。今度の動向も気になります。

花見小路では、国の登録有形文化財・弥栄会館を継承する「帝国ホテル 京都」が2026年3月に開業予定です。1890年に「日本の迎賓館」として開業した帝国ホテルの伝統を受け継ぐ存在。
海外ラグジュアリーホテルの進出が相次ぐ中、日本を代表する高級ホテルとしての存在感が期待されます。

祇園商店街、漢字ミュージアムの一角には「猿田彦珈琲」が2026年3月にグランドオープン。京都初出店です。京都限定ブレンドや、柳桜園茶舗の抹茶を使用したメニュー、末富による和菓子など、京都ならではのラインナップが揃います。
以前は「Café 倭楽 waraku」が営業していました。

四条通を西へ進むと、評判の漬物店「もり」。本社は右京区にあり、創業半世紀を超えます。
店舗奥には、バーチェーン「お酒の美術館」が2025年11月にオープン。こういうコラボは利用者も楽しめそう。漬物を使ったカクテルや限定おつまみも用意され、ちょい飲みや0次会にも使いやすい店舗です。

さらに西へ進むと、うなぎ料理の老舗「鰻 松乃」。惜しまれつつ2026年2月に閉店しましが、。今後は岩倉の店舗での営業に一本化されるとのことです。ビル自体は引き続き、テナント運営される予定です。

閉店といえば、バスクチーズケーキが評判だった祇園四条のスペインバル「チュレタ」も2026年1月に閉店。現在は川端御池にある姉妹店「シドラ」を営業しており、名物のバスクチーズケーキも提供されています。ファンだった方は、「シドラ」へ行ってみて。

祇園大和大路南側、黄金一味が名物の「祇園味幸」。何やら工事中で、もしかして閉店?と思いましたが、近くに移転されていただけでした。立地もいいので、次の店舗が気になります。

旧店舗から徒歩すぐ、漬物西利の隣、祇園商店街の路面店として移転リニューアル。日常使いの調味料から土産品まで揃います。

祇園味幸の旧店舗、縄手から建仁寺へ続く路地には焼肉店「肉どうし」が2026年2月21日にオープン。大阪に本店を構え、西院にも店舗があります。立地から高級店かと思いきや、大衆的で利用しやすい価格帯です。

インバウンドの新業態が続々と

オーバーツーリズムが課題としてある中、インバウンド向けの店舗も増えています。四条通には屋台村形式の「祇園屋台横丁 新撰組」が出店。手巻き寿司や牛串、人形焼などを販売しています。
100年以上の歴史を持つ会員制バー「元禄」の跡地だけに、複雑な思いを抱く地元の声もあります。

屋台村のすぐ近く、2025年8月には、ドラッグストアチェーン「ダイコクドラッグ」がオープン。「ダイコクドラッグ」は八坂神社横に出店してます。向かいにはスギ薬局、八坂神社前にはツルハドラッグと、ドラッグストアも激戦区の形相です。

くらがり通りには、黒毛和牛100%のテリヤキバーガーを提供する「DARUMA BURGER」が2025年8月にオープン。系列には「ギオンダックヌードル」「コイスス」などがあります。
さらに2025年4月には「ショーグンバーガー」も開業し、高級和牛バーガー業態の店舗が増えてきています。

すき焼き・しゃぶしゃぶ業態も増加傾向です。縄手末吉町の「富之上 祇園本店」は2025年9月オープン。12月には三条名店街にも出店しました。串カツ田中のインバウンド向け新業態です。

同じく串カツ田中の新業態「とんかつ 天のめし 祇園白川店」は2026年6月オープン予定。和牛カツやとんかつを主軸に、パフォーマンスもあるメニュー構成でインバウンド客を意識した店舗となっています。

最後に

観光地として進化を続ける一方で、地元の記憶が薄れていく場面も増えています。
閉店の寂しさも新店の高揚感もありますが、新しさと伝統のバランスをどう保つのか。
コロナ禍やインバウンド、変化の多い時代を時代を迎えている今だからこそ、その行方を見守っていきたいと思います。