【京都和菓子】名物『麦代餅』必食!月替かき氷『いちじく氷』も☆桂離宮前の老舗「中村軒」

おおきに~豆はなどす☆今回は西京区桂離宮前にある老舗和菓子。季節の和菓子や月替わりの季節かき氷でも有名なお店で茶店も併設。今回はテイクアウトで和菓子を購入。

目次

季節の和菓子やかき氷でも有名な桂離宮前の老舗

西京区桂川西岸、桂離宮スグの場所にある創業明治16年の歴史を誇る老舗和菓子『中村軒』。看板菓子・麦代餅をはじめ、季節の和菓子を取りそろえ、茶店も併設。今の時期ならかき氷でも有名なお店。

今回は親戚への手土産に和菓子を購入しようとやってきました。じつは2020年にリニューアルされてからは初訪問。

茶店エントランス、老舗然とした古い趣きはそのままに。以前は靴を脱いで座敷に上がる方式でしたが、靴のままで利用できるテーブル席中心に。

さらに、その隣にテイクアウト専用窓口ができ、メニューは限定されますがテイクアウトで購入することも。かき氷などもあります。

こちらは、以前茶店で食べた月替わりの9月限定かき氷『いちじく氷』。京都城陽産いちじくを使用した地産地消かき氷で、甘みを増したいちじくだからこその美味しさ。

今回はテイクアウトの和菓子。
店頭の和菓子スペースはそのままの様子。季節の和菓子がバラエティー豊かに並んでいます。

まだまだ残暑の京都ということで、夏の名残りを感じるような和菓子も。

今の季節菓子・月見だんごに至っては、わりと種類豊富。餡子のない丸めたお餅に和三盆を付けて食べる、というシンプルな「昔の月見だんご」なるものも。

で、今回のお目あてはこちらの銘菓『麦代餅(むぎてもち)』。和菓子では珍しくサイズが2つ。しかも通常サイズのデカさに驚愕(笑)

かつて、田植えどきに多忙な農家の間食として重宝がられ、農繁期が終わった頃その代金に麦をもらっていたことから、「麦代餅」という名が付いたという歴史のある和菓子。そんなことからか、この大きさになったのかな、と。きっと食後の農作業で精が出るように、という先代の思いがこのサイズになったのかな、と。ちょっとした食事感覚。

お店の裏手でポンプ式の井戸を見つけ、そこに添えられた案内板。

お店のおくどさんで炊く餡子には櫟の割木を使い、ガス釜にはない火の調整を施した、昔ながらの素朴な味わいの餡子に仕上げられているとか。どんぐりの名句も。

で、今回は小食な高齢者もいるということで、ミニ麦代餅を購入しました(笑)

私も一つ。

まず、一同驚きの餅感。最近の和菓子のお餅って、くちどけの良さを重視して加水多めだったりソルビトール入れたりと加工しすぎ感あるものもありますが、ホントに昔の杵つきのお餅を思い出させるような、コシと食感。

さらに、おくどさんで炊かれた餡子。粒立った小豆の風味と甘さ控えめの、ガス釜にはないぬくもりを感じる素朴な味わい。さらに香ばしいきな粉絶品。材料は全て国産を使い、なんとも昔懐かしい美味しさの和菓子。そして間食として食べられていたことが頷けるような、食事感もある和菓子。

この麦代餅に、お店の歴史や思いが集約されているような、そんな印象も受けました。ぜひご賞味あれ!ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

店名:中村軒
場所:京都市西京区桂浅原町61
電話:075-381-2650
営業時間:8:30~17:30 (茶店 10:00~17:00)
定休日:水曜日(祝日は営業)
公式サイト:https://www.nakamuraken.co.jp/