【四条烏丸】和と洋のいいところ取りメニューが並ぶ!おしゃれ居酒屋「酒場 きのはち」

四条烏丸すぐ、季節感のある和食・洋食の隙間を絶妙に狙っているメニュー編成のお洒落居酒屋「酒場 きのはち」で、ディナーなり。

目次

四条烏丸からすぐのおしゃれ居酒屋

思いついて予約したお店が、和食・洋食の隙間を絶妙~に狙っているメニュー編成のお洒落居酒屋。これは期待以上にお料理が美味しいなぁ!と思ったので気合シッカリ目でご紹介。
お店の名前は「酒場 きのはち」。場所は四条烏丸交差点から徒歩3分ほどの便利な立地で、綾小路通烏丸西入にあります。元々、蛸料理推しイタリアンがあったところですな。またまたネット予約で2日ほど前に席を押さえ、入店した18時ごろ。

奥側がカウンター席で8席。入り口側にテーブル席が10席というこじんまり店。我々が本日お初の客だったのですが、テーブル席には全て予約の札があり、我々が帰るころには概ね満席になる人気店。店名で「ははん?」と思った人は正解で、京都駅前にある「ワイン食堂 季の八」の姉妹店なのだ。 カウンター席の奥側に入れてもらうのですが、端っこがなんだか落ち着く我々です。

で、フードメニューがこちら。基本、和創作料理なのですが、お料理をやられているのが元フレンチ系でホテルに居られたシェフのようで、お料理の仕入れにも関わっておられ、なかなか面白いラインナップ。和と洋の隙間を狙うバラエティが楽しい。

2枚目がこちら。〆の鴨そばはそそられるなあ~と思いつつ、先にお刺身盛り合わせと2品ほどを注文し・・・・

これまたトンデモナイ量のお酒メニューから、まずはワタシは「サントリー生ビール」¥680を、相方は「グラススパークリング」¥950からスタート(以下全て、税別価格です~。)。酒代は安くはないので、機嫌よく呑むとそれなりに財布ダメージがあるのですが、お料理が美味しかったので、ついつい呑んじゃいました(汗)

写真が多いので省略!するのですが、ウイスキーのラインナップが大充実で20種類以上スタンバイ。「響21年」など希少酒もあるので、値段をちゃんと見て注文しないとトンデモナイことになります。財布に余裕のある方は是非。

「お通し」¥380は現在、北山にある豆腐店の非常に濃厚なお豆腐を、岩塩を添えて出す!作戦のようです。しっかり甘くてウマー!と思っていると・・・

一品目の「鮮魚盛り合わせ」が登場。ゼロ時の方向から時計回りで、蓮(青ずいき)の下にあるのは、福島は相馬産「めひかり」3貫、4時の方向、お花の下には宮城産「太刀魚」3貫、その右隣りは「鰆炙り」2貫、8時の方向は北海道産「新秋刀魚」4貫という布陣。居酒屋さんの定番物刺身ではない、今、京都卸売市場にある季節もの!というのが超嬉しいですな。
めひかりの生を食べた記憶があまりないのですが、想像以上にとろんと濃厚で美味しいのだ。お皿のサイズは比較的小ぶりですが、2人でシェアしてOK!という。

二本目も冷たい一品なのですが、これもまたいいなあ!と思った「いちじくと生ハムのバルサミコ風味」¥900なり。そろそろ旬まっさかりの無花果がしょっぱい生ハムとイイ感じで合います。

これは日本酒なんか合わせると面白いんじゃないの?ということに。日本酒も常時10種類以上あるようで、メニューには一部しか書いていないのですが、日本酒担当だと思しき店長さんにオススメを出して貰うわけで。

右手、ほぼ吞んだ記憶が無い山形は千代寿虎屋謹製、「千代寿 大辛口純米 大虎ひやおろし」なり。辛めで綺麗な酸、というような。左手は福岡は寒北斗謹製「寒北斗 辛口純米酒 shi-bi-en 秋」なり。これは相方担当でしたが、これもスッキリした辛口食中酒。
日本酒は、グラス半合売りが基本で¥700ぐらいなので、機嫌よく呑むとそれなりに!という価格帯。(ま、お料理に合わせて、呑むのですが汗)

今日は美味しい牡蛎がありますよ~!と、シェフからお勧め頂いて「北海道仙鳳趾(せんぽうし)産 焼き牡蛎」¥600×2!なり。いやー、実は生牡蛎はそんなに好きではないのですが(汗)、これはめっちゃお汁一滴まで吞み干したい!ですな。レモンぎゅっぎゅで至福。(3つぐらい一瞬で喰えますが、先があるので我慢我慢~)

なにせ半合なので日本酒のピッチも早め。お次は奈良は今西清兵衛商店「春鹿 生もと純米 超辛口生原酒 青乃鬼斬」なり。春鹿は好きな酒蔵の1つなのですが、こんなお洒落なラベルのモノは初めて見ましたかねえ。7月から限定販売される生原酒なのですが、こういう希少酒がメニューには全然書いていないので、オススメをお願いするべきお店なのだ。

定番ものから「グリエールチーズを使った厚揚げとネギ味噌チーズ焼」¥760なり。事前に想像のお味より更にしっかりしている!と言う感想。こりゃ、間違いなく日本酒のお供ですな。美味しいです。(普通に白飯のオカズでも美味しそうですが)

で、シェフから「今日、市場で仕入れてきたので食べてみます?」と、営業されたので是非!とお願いしたのが「茹でピーナッツ」。千葉産ピーナツの「おおまさり」なる品種で、なんだか滑らかでミルキー且つ味が濃ゆい!という豆好き随喜の涙の一品。

こういうのを頂くと更に日本酒のピッチが上がる訳で。右手、鳥取は山根酒造場謹製「日置桜 山装ふ ひやおろし 純米」なり。いやー、日置桜も好きな酒蔵なのですが、これもお初かもですな。日置桜のアイテムは、どれも超濃ゆいのばかり吞んでいるので、酸も穏やかで吞みやすいなあと言う印象。左手は岩手県の紫波酒造店謹製「紫宙 純米吟醸 紅葉ラベル」なり。これも過去呑んだ記憶無し!なのですが、旨かったような!(既に忘却の彼方~)

で、魚の産地などがちゃんと書けているのは、この黒板のおかげ(汗)なのですが、ま、毎日書き換えておられるんでしょう~。

鮮魚のレアカツもこのお店オススメ。今日の魚はなんですか?と確認したら他店ではほぼお目にかかったことが無い「太刀魚です!」ということで、これまたお初かもです。¥1430ですが、いやー、これも値打ちあり。梅肉を日本酒で伸ばしたような、穏やかな酸のソースが美味しいわけで。

断面図。まちがいなくレア!なのですが、超短時間でさっと揚げて、衣をバーナーで炙って焦げ目をつける作戦。(多分ですが) 芸細やか~。

これも面白いなあ!と思った長崎五島列島産「伝助穴子の焼き物」¥1400なり。開いて骨切りした伝助穴子を、ステーキなどを焼くような凸凹の鉄板にギュウギュウと押し付けて焼き目を入れる!という見たことが無かった一品。岩塩と山葵で頂くのですが、これも美味しいです。

店長さんから「先ほどの紫宙の純米大吟醸があるのですが、吞み比べてみます?」と営業されたのでつい。これが明らかに高いお味。獺祭などと同じ方向性で、糖分はかなり高めで雑味のない、スルスルと呑める危険一杯なお味。ま、いいお値段ですが、これはすげえなあと。(伝票を見たら、一杯¥1380でした汗)

で、相方はワインもイイよね!とグラスをお願いするわけで。米カルフォルニアから、「Robert Mondavi Woodbridge Chardonnay」なり。結構しっかりな樽感。お値段以上にお得系ですな、これは。

で、それに合わせるアテがまた面白いのだ。「茸香る一口ライスコロッケ」¥680なり。ピンポン玉小、ぐらいの滅茶可愛らしいサイズなのですが、トマトソース味ではなく、クリーム系で、更にしっかりトリュフの香りが! イヤービックリ! 超オススメします~。
流石にしっかり食べた&吞んだので、めちゃ大大大満足。とはいえ、何か〆は食べたいなあ!ということで・・・・

初めの希望通り、こちらをチョイス。「自家製出汁の鴨蕎麦」¥880なり。サイズは幾位分小ぶりですが、最近ラーメン店でも見かける鴨ラーメンのきのはちバージョンなわけで。鴨肉レアチャーシューが2枚、白髪ネギしっかり量・・・

麺はストレートの超細麺で、ホテル中華などで汁麺に採用されているような中華麺でした。つるつるんと滑らか且つコシもそれなりにしっかり!という感じで、こりゃ〆には超適切系。ダシはチョイ塩分はっきり目でラーメンと言うよりは和蕎麦寄りですが、これはアリだと思います~!

以上で〆まして、生ビール1、グラス泡1、グラス白1、日本酒グラス6としっかり目に呑みまして、〆て、ま、安い!までは言わないのですが、¥19000チョイという大大大納得のお支払いでした。
シェフが仕入れに関わっていると、やっぱり季節感が感じられる良いメニューが定期的に入れ替わるようなお店になるよなあ!と言う感想ですが、秀逸なアテが色々あるので、京都市内を吞み歩いているような人にウケそうな予感。御馳走様!

店舗情報

店名:酒場 きのはち
住所:京都市下京区童侍者町161 綾小路スクエア 1F
営業時間:15:00~23:00(LO 料理22:00 ドリンク22:30)
TEL: 050-5456-6650
https://www.instagram.com/sakaba_kinohachi