季節の花・蝋梅が咲きほころぶ寺院
のちにそれが真如堂(真正極楽寺)の阿弥陀如来であることがわかり、返還することに。残念に思った深誉が二十一日間念仏を唱え、最後の夜に旅の僧があらわれ共に念仏。翌朝旅の僧の姿はなく、代わりに本尊の阿弥陀如来が分かれて二体に。一体は真如堂に、もう一体はこれまで通り、大蓮寺の本尊として祀ったとか。
境内は静かでこじんまりとしたスペース。コロナ禍でどこも閑散とした有様ですが、この時蝋梅を目当てに参拝される方もいました。
寺名からもわかる通り、花蓮の名所としても知られ、花蓮の鉢がたくさんあり、夏には見頃を迎え、毎年多くの方が撮影に来られています。
本堂・阿弥陀如来立像を安置。女人救済、安産に御利益あり今も信仰を集めています。
平安時代から室町時代まで平安京の東郊、白河天皇が1076年(承保3年)に建立した仏教寺院『法勝寺』。院政期に造られた六勝寺の一つで、六つのうち最初にして最大の寺。応仁の乱以後廃絶し、その礎石がこちらに残っています。
そして、境内に南側に蝋梅。
中国原産の落葉樹。半透明でにぶいツヤのある黄色い花。意外と周辺に強く香る、まるで蝋細工のようなちょっと独特の趣きのある花。
中国原産の落葉樹。半透明でにぶいツヤのある黄色い花。意外と周辺に強く香る、まるで蝋細工のようなちょっと独特の趣きのある花。
太陽光に照らし出された艶やかな黄色い花が、まだまだ冬の寒さの京都に、季節の移り変わりを告げています。コロナ禍で暗雲立ち込める世情ですが、この蝋梅がささやかながら明るい気持ちにさせてくれますね。
慶長5年(1600年)、専蓮社深誉上人が現在の下京区に創建。
伏見で金色に輝く阿弥陀如来を見出し、供養する者がいないことを悼み、持ち帰って五条に仏堂を創建したのが始まり。