2023年12月2日更新

【京都南座歌舞伎】初日の吉例顔見世興行＆十三代目市川團十郎襲名披露公演に行ってきた！

おおきに～豆はなどす☆今回は京都南座で12月1日から始まっている公演、師走の風物詩『吉例顔見世興行』。十三代目市川團十郎襲名披露も兼ねた公演の初日に行ってきました！

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待望の十三代市川團十郎襲名披露もあり豪華に☆

東山区祇園界隈。歌舞伎発祥の地・京都の看板ともいえる劇場『京都南座』。400年以上この地で歌舞伎を上演し、日本最古の歴史と伝統を持つ劇場と言っても過言ではないほど。この祇園界隈のランドマークでもあります。

そんな南座で、12月1日から毎年恒例、師走の風物詩である『吉例顔見世興行』が始まっています。今回はコロナ禍で先送りになっていた、十三代目市川團十郎襲名披露、さらに八代目市川新之助初舞台公演も兼ねていて、いつも以上のにぎやかさ。

私自身、南座の團十郎襲名披露公演を今か今かと待ち望んでいて、ようやくこの日を迎え、予約瞬殺のチケットをネットで入手し、初日の夜の部を鑑賞しようとやってきました。

すでに11月下旬から上がっている『まねき』。『まねき』とは、出演する歌舞伎役者の名前が書かれたもので、毎年これが上ると地元民意識として、あぁ師走やなぁと思うわけです（笑）

そんなまねき、今年は多数の役者が出演する演目『助六』もあることから、72枚のまねき看板が上り54年ぶりの多さとこのと。さらに、市川ぼたんさんのまねきも上がり、女性看板が上るのは55年ぶりで、公演前から話題を呼んでいました。

そんな話題づくしの今年の吉例顔見世興行、初日満員御礼で、全公演チケットもほぼ完売に近い状態で、今回の公演がいかに注目を集めているかがわかります。ま、市川團十郎公演では、いつもチケットが取りづらい状況で、現在の歌舞伎界を牽引する不動の人気ぶりがうかがえます。

開場の時間には驚くほどの来場者で入口があふれるため、歌舞伎に興味のない人でも立ち止まって記念撮影するほど。

今回は音声ガイドでも團十郎さんが登場。演目の解説があると深くその世界観がわかるので、初心者の方にもオススメ。私も借りました（笑）

そして、会場の様子。
緞帳には成田屋、市川宗家の三升紋。そして提供は團十郎さんも登場されている、お～いお茶のCMでおなじみ、伊藤園。

さらに、この特別な公演を彩る「祝幕」。こちらも公演前から話題を集めていました。日本を代表する映画監督で海外でも高く評価されている三池崇史監督の構想、それを世界的アートシーンで活躍するアーティスト・村上隆氏が制作した祝幕。

市川團十郎のお家芸、歌舞伎十八番の全演目がデザインされ、さらにその背景の赤い部分には村上アートでよく登場するフラワーがあしらわれています。

ロビー１、2階には数多くの『竹馬』。これは南座顔見世興行の公演時のみに登場するもので、贔屓筋から役者さんに贈られるもの。私もこれまで何度か見かけましたが、こんなにたくさんの竹馬が贈られた顔見世興行は今までになかったような。

そんな、南座公演らしい楽しみ方も。

売店では、今回の襲名披露公演限定のグッズも販売。中には最終の休憩時には完売しているものもありますので、ほしい方は早めの購入が吉。

で、演目内容ですが、今回は市川團十郎襲名披露公演ということもあり、江戸歌舞伎の面白さを存分に味わえる歌舞伎十八番が多く、夜の部では『助六由縁江戸桜』を公演。ずっとウワサには聞きつつ、初めて鑑賞する演目でしたが、十三代市川團十郎でなくしては演じきれないような色男ぶりとコミカルさが遺憾なく発揮された内容。花道をこれほどまでに活用し、盛り上がる演目もこれまでで未体験で、初心者の人でも歌舞伎の面白さが一目瞭然でわかる内容。会場は笑いあり、声援ありで大いに盛り上がりました。

昼の部の歌舞伎十八番では、市川新之助初舞台『外郎売』、さらに『景清』もあり、顔見世興行自体東西合同大歌舞伎ですが、東優勢の内容になっていて、江戸歌舞伎の醍醐味を知ることのできる、とても貴重な今公演。

昼の部もできれば行きたかったのですが、すでにチケットは完売に近い状態。ご参考に。ヨ～イヤサ～♪