2023年6月14日 更新

【2023京都の緑】苔と青もみじ潤う梅雨シーズンこそ行きたい静寂のお寺☆鹿ケ谷「法然院」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区、東山裾野の鹿ケ谷にあるお寺。静寂に包まれた緑豊かな境内では苔や青もみじの緑に癒されます。

苔と青もみじが潤う梅雨シーズンに行きたい静寂のお寺

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左京区鹿ケ谷にある浄土宗系のお寺『鹿ケ谷法然院』。東山連山の山裾にひっそりと佇む、自然豊かで静寂に包まれた雰囲気が人気でファンも多く、個人的にも大好きなお寺です。この日は小雨降るちょうど梅雨入りした朝で、そんなシーズンこそ境内で潤う苔や青もみじを愛でようとやってきました。
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平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した、浄土宗開祖・法然が弟子たちと共に六時礼讃行を修した草庵から由来し、さらに江戸時代に知恩院第38世の萬無が念仏道場として法然ゆかりの地に再建したのが今の姿。
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人影はないのに、まるで打ち水をほどこし境内へと誘うかのような参道。山側には墓地があり、著名な学者、文人、画家の墓が数多く存在します。中でも、作家・谷崎潤一郎のお墓があることでも有名で、晩年、谷崎がここ鹿ケ谷に居を構え、ゆかりのあった場所であることを物語っています。
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山門は京都のお寺の中でも珍しく茅葺屋根になっていて、かつて草庵であった雰囲気を彷彿とさせる佇まい。この時、ちょうど山門に座り、独り占めされてる方がいたり(笑)この時参拝客皆無だったので、そんなこともお構いなく。
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その山門をくぐり見下ろすと、まるで板チョコのように端正に盛られた砂『白砂壇』が左右一対にあります。さらにそこには季節をイメージした砂絵が描かれ、それが訪れる参拝客にとって楽しみの一つでもあります。
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この時の砂絵は幾重にも広がる水紋。ちょうど雨のつくる水紋のイメージですかね。
きっちり月替わりというわけではないようですが、季節の移ろいとともに砂絵の移り変わりが楽しめます。

さらに、山門の茅葺屋根と白砂壇まわりに潤う苔、そして張り出す青もみじ。自然が奏でる緑色のバリエーションの豊富さを感じたり。
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手水鉢には、境内に咲く紫陽花が慎ましくあしらわれ、見る者に静謐なひとときを与えていました。
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自然が作り出す景観でありながら、なんとも計算し尽くされたような美しい緑に包まれた境内。
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もちろん一般の方には非公開なわけですが、境内の一角にはお茶室があり、この日はお茶会開催の様子。奥へと続く苔と飛び石の有り様を見てるだけで、どこか有料拝観の庭園にまぎれこんだような、そんな丹精な佇まい。梅雨シーズンこその侘び寂び感ですね。

詳細情報

名称:鹿ケ谷法然院
場所:京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30
電話番号:075-771-2420
関連サイト:http://www.honen-in.jp/
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