2017年2月26日 更新

京都廃線跡めぐり!旧東海道線の遺構!!急勾配の引き上げ線トンネル跡「大塚信号所」【京都山科】

以前、京都から始まった日本高速道路の歴史紹介の時に併せて掲載していた「旧東海道線山科駅跡」。その先、大津へと続く旧東海道線の遺構が垣間見れる場所。

山科にある大塚信号所トンネル跡

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山科区大塚にある山沿いの通り。すぐ近くには名神高速道路や、さらに先には東海道新幹線。
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こちら妙見寺。日蓮宗のお寺。
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そのお寺の塀にこんなパネルが。
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その南側の大鳥居。
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その奥にこんな古いレンガ造り。

1921(大正10)年に現在のJR東海道線が完成するまで、かつての東海道線は現在の名神高速道路の当たりを通っていました。旧山科駅から旧大谷駅(現在の京阪大谷駅付近)にかけて、上り(東京)方向に向かって急な上り勾配が続いていました。そして、この大塚地域に「大塚信号所」、スイッチバック式の引き上げ線が設置され、その線路下にあったトンネルの入り口がこのレンガ造り。1913(大正2)年のこと。
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現在では住宅が立ち並んでいますが、その下。トンネル跡の前後に石垣が。
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定かではありませんが、これがお寺まで続き、当時の線路がここを通っていたのかな、と推測できます。
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ちょうどお寺前は急勾配の坂道。自転車でしたが、たまらず手押しするほどの急坂。現在の電車走行では考えられませんが、この坂に対して当時の汽車は下り10分上りは17分も時間を要し、それに伴って設置された大塚信号所。そんな大正時代の遺構が今も垣間見れる場所。鉄道オタクならぜひ訪れてみたい場所ですね!

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