【京都】店内は昭和レトロのテーマパーク!祇園名物「壹錢洋食」

四条大橋を渡って八坂神社や祇園方面に進むと一際目立つ賑やかな店舗があります。そのお店こそ祇園名物「壹錢洋食」本店です。お好み焼きのルーツでもある昔懐かしい「壹錢洋食」を味わってきましたので、その様子をご報告します。

目次

遊び心が満載の賑やかな店構え

四条大橋を渡って八坂神社や祇園方面に進むと、見落とすことのない賑やかな店舗があります。
誰もが「あれはなんだ?」と注目するこのお店こそ京都祇園で長年愛される「壹錢洋食(いっせんようしょく)」本店です。

店頭はとにかく賑やかで、近くに南座もあることから「ここも劇場で、漫才か何かをやっているのか?」と思われる方も多いでしょう。

遊び心も満載で、じっくり眺めると随所に「おふざけ」が仕込まれています。

鉄板前のテイクアウトカウンターにはいつも割烹着姿の女将さんがお客さんの注文を待っています。

近づいてみて、はじめて女将さんの美しさに気付き、驚かれる方も多いのではないでしょうか?

店舗の一角には神社もあって「壹錢大明神」が奉安されています。

ビリケン様もご一緒されてて、賑わいに一役買っていました。

なんでもありの「ごちゃ混ぜ感」がありますが、雑多な印象はなく、すべてをひっくるめてお店の特色で、道行く人を惹き付けます。

店内は昭和レトロのテーマパーク

店内は店頭に負けず劣らずの賑やかさです。

壁一面に飾られているのは昔懐かしい昭和の玩具や花札、それに古い木版画のポチ袋です。

他にも郷愁感のある昔懐かしい品がぎっしりです。

テーブルにも昔の切手や食玩が詰め込まれ、どこを見ればよいのやら視線が定まらない程、賑やかな店内です。

テーブル席には着物姿の女中さんもおられるので、一人で入店しても寂しくありません。

いずれの女中さんも物静かで、どんな話題でも黙って受け止める「聞き上手」な方ばかりです。
一方的にしゃべり続けても嫌な顔一つせず、笑顔で接して下さるので安心して甘えてしまいましょう。(※但し、女中さんに触れることはご法度です!)

お好み焼きのルーツ「壹錢洋食」

こちらがお待ちかねの「壹錢洋食」です。

「壹錢洋食」は、大正・昭和時代に駄菓子屋の店頭で、子供たちが一銭で食べられた「粉もん」の草分けです。
出汁で溶いた小麦生地を鉄板に伸ばし、ネギや豚肉など、店それぞれの具材を乗せてソースをかけていただきます。
当時はソースをかけて食べる物は、なんでもハイカラな「洋食」とされ、一銭で食べられる子供のおやつも「壹錢洋食」と呼ばれるようになったそうです。

昔懐かしいフォルムが店内の雰囲気によく合います。

中を割ってみると、具材の汁と卵の黄身がトロリと流れだします。

具材がぎっしりで、店内のように賑やかな味わいでした。

卓上には「甘口」「辛口」「大辛」の三種類のソースがあり、お好みに合わせて味を調整できます。

メニューは「壹錢洋食」一品のみという超シンプルですが、味わいはこの一品に全てが詰まっています。
これはまさに自信のあらわれで、その事がさらに「壹錢洋食」の味わいを深めています。

ぜひ一度、ご賞味に、店舗に足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

基本情報・アクセス

<壹錢洋食(いっせんようしょく)>
 ◇所在地
  〒605-0073
  京都府京都市東山区祇園町北側238
  tel.075-533-0001 fax.075-531-6511
 ◇営業時間
  ・平日 11:00~翌1:00
  ・土曜 11:00~翌3:00(祝日前日も同様)
  ・日曜 10:30~22:00(祝日も同様)
 ◇定休日
  ・ナシ(年中無休)
 ◇電車
  ・京阪:祇園四条駅より 徒歩2分
  ・阪急:四条河原町駅より 徒歩4分
 ◇バス
  ・四条京阪前より 徒歩2分
 ◇駐車場
  ・ナシ