地下鉄終点駅の貴重な昭和モダニズム公共建築
以前から月1回一般公開されていましたが、タイミング合わずなかなか来る機会に恵まれたなったのですが、今月からさらにその日数を増やされたことを知り、今回お邪魔しました。
ちなみに今月は7、14、20日がその一般公開日。リモートワークなどに活用してもらおうとラウンジを開放。
ちなみに今月は7、14、20日がその一般公開日。リモートワークなどに活用してもらおうとラウンジを開放。
で、エントランス。その上部。
石造りのちょっと土器などの化石を思わせるような文様。
中に入ると、受付でカフェ利用であることを告げ、コロナ対策の体温チェック。
石造りのちょっと土器などの化石を思わせるような文様。
中に入ると、受付でカフェ利用であることを告げ、コロナ対策の体温チェック。
こんなゲストタグを渡され、装着。
あと、進入可能エリアが明記。カフェのある場所へと進みます。
で、いきなりうっとりとする廊下。なんとも昭和のSF映画に出てきそうな造形の空間。
1966年日本で最初の国際会議場としてオープン。昭和の大型公共建築の巨匠・故丹下健三氏の右腕だった故大谷幸夫氏が設計。
1966年日本で最初の国際会議場としてオープン。昭和の大型公共建築の巨匠・故丹下健三氏の右腕だった故大谷幸夫氏が設計。
オープンから50年余経ちますが、重厚でモダンな意匠が今見ても古びない、作品としての面白さを感じます。
かつて歴史に残る地球温暖化会議・京都議定書もここで採択。その他、京都駅伝のコースになっていたり。個人的に、わりと学会やシンポジウムで利用されてる印象が強い施設。
かつて歴史に残る地球温暖化会議・京都議定書もここで採択。その他、京都駅伝のコースになっていたり。個人的に、わりと学会やシンポジウムで利用されてる印象が強い施設。
途中、絵画やオブジェが配置されているんですが、それも当時のものになるんですかね。なんとなく昭和臭がするんですが。
途中、進入禁止箇所にはこんな犬矢来。不思議とマッチする和風感。
照明飾りもシンプルながら面白い造形美。
椅子も。
地球儀のセイコーの時計。
そして、窓際の一段低い場所にラウンジスペース。京都の老舗喫茶「前田珈琲」がプロデュースする「NIWA café」。前田珈琲って、どのお店もいいロケーションに店舗をかまえている印象ですね。
カフェからはテラス席も見えます。
建物は日本古来の合掌造りをモチーフに、現代式の建築に仕上げたもの。随所に山高三角な骨組みが見られ、特徴的。
今回はNIWA caféコーヒー300円のみの注文でしたが、ちょうどランチ時でカレーやオムライス、トーストなどの軽食もあり、多くの方が利用されてました。
で、今ならGOTOトラベルの電子クーポン利用も可能とか。
照明の意匠も多彩で興味深いですね。
そして、庭園へ。
鹿も出るんですかね(笑)
外観、どこを切り取っても画になります。
回遊式の庭園には人工池にコンクリート造りの回廊が設置され、白鳥が漂っていたり。
生垣の向こうには宝ヶ池公園があり、借景に。
コンクリート造りの重厚な雰囲気を醸しつつ、けっこう意匠的にはデコラティブですね。造形の面白さ。
この辺りでは金木犀が満開で、甘い香りがただよっていました。そして、彼方には比叡山。
出雲大社的雰囲気もあり、荘厳さも。
アオサギだったりカメだったり、野生動物も住み心地良さそうです(笑)
なんというんでしょうか。昭和カルチャーの残像を憶えている人にとっては既視感あるというか、どことなく懐かしい印象もある造形美。
昭和世代にとっては懐かしさもあり、若い世代には新鮮さもある建物。この機会にぜひ見学してみてはいかがですか?
来る途中の街路樹も少し色づき始めていました。以前に建物探訪で訪れたことのある京都国立国際会館。その時は外観のみの見学でした。