京都駅改札前で京料理の名店の味をカジュアルに
京都の有名料亭『和久傳』が運営し、丼と麺を中心とした和食をカジュアルにいただけるお店。和久傳は明治3年に京丹後で料理旅館として創業し、現在は京都市内に数店舗、さらに創業の地 京丹後には和食レストラン『和久傳ノ森』を展開し、全国にも支店のある有名店。
店内は和を基調とし、落ち着いた雰囲気ですが、テーブル席中心。テーブルの中には電磁調理用コンロ付もあり、季節によっては鍋料理もあるんですかね。
この日は行列ができる前に入店しようと11時すぎぐらいに入店。12時ごろには安定の行列でした(笑)
この日は行列ができる前に入店しようと11時すぎぐらいに入店。12時ごろには安定の行列でした(笑)
料亭のコース料理とはちがい、麺や丼中心で、さらにセットメニューも。料亭の単価を考えると、かなりリーズナブルな設定で、そのカジュアルさも人気の要素なのかもしれません。
さらに、季節の料理やちょい呑みのアテにも最適な一品料理もあり、この時も昼間から呑んでる人もいました(笑)
他、和久傳流の鯖寿司や銘菓『西湖』なども。
お持ち帰りできるメニューもあり、旅行者ならここで最後の買い物をして新幹線内で食べる、というのも旅の醍醐味かもしれません。
で、今回はかなり迷いに迷いましたが、数量限定金目鯛ちらし寿司セット2552円(消費税込)を注文。わりと見た目にもボリューミーです。
まずはメインの金目鯛ちらし寿司。これの真鯛バージョンは看板メニューでもあり知っていましたが、今の季節は金目鯛みたいですね。ちょうど産卵前の脂の乗った時期ということですかね。
ちらし寿司は醤油など漬けずにそのままで、ということで、添えられた本わさびを乗せて。金目鯛の皮目部分を香ばしく炙ってあり、その効果で脂が解け、真鯛とはちがう濃厚な味わいで美味。
すし飯はわりとシンプルで、磯の香強い海苔と極細にカットされた錦糸卵が上品です。一つ一つの食材が上質。
これから暑くなる季節にピッタリの野菜素麺。
冷たいお出汁は実に上品で、調味感より出汁感が効いています。
素麺は通常よりさらにやや細めな印象の上質なもの。いい湯で加減でコシもあり、のど越しもいい美味しいやつです。夏野菜のとうもろこしや蛇腹キュウリ、ワカメのしゃっきりとした食感も清涼感を与えています。
さらに、小鉢には高野豆腐とほうれん草のお浸し。
こちらもお出汁の味わいが光ります。クコの実が色目的にもアクセントに。
ほうれん草のお浸しも糸かつおを天盛りにした、家のお浸しとはちがう料亭のそれ。
香の物も凝ってます。キュウリは胡麻よごし風で他、大根と昆布も。昆布はそのまま昆布、という調味最小限にものでした。
で、お店でも販売されている山椒香油、文字どおり山椒の香りのする油で、お好みでどれにでもかけてください、と。
野菜素麺、半分食べ進めたあたりで香油投入。すると爽やかな山椒の味わいと緩いしびれが加わり、また違った味わいを楽しめます。結局お出汁は完汁(笑)
食べ終えた器には、料亭仕込みの系譜が見て取れたり。
で、後から〆の和菓子が食べたくなり、今の季節のお菓子『笹ほたる』のミニサイズ317円を追加。個人的にこれくらいのサイズ感で十分でした。
ミニサイズの羊羹は、まわりの緑部分がお抹茶で笹、琥珀色の球体はホタルを描き、竹林で蛍が舞う今の季節の風景をそのままお菓子に見立てたものになっていて風情感じる味わい。このミニサイズ羊羹の中にホタルは2匹いました(笑)
笹ほたるは売店でも販売されていて、この時期限定販売。ちょうど改札口前にあり、新幹線に乗る前に利用するにもちょうどいい立地。京都旅の最後に料亭の味をカジュアルにいただける貴重なお店です。お試しあれ!ヨ~イヤサ~♪
詳細情報
名称:はしたて
場所:京都市下京区東塩小路町 JR西口改札前イートパラダイス ジェイアール京都伊勢丹 3F
電話:075‐343‐4440
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休
関連サイト:https://www.wakuden.jp/ryotei/hashitate/
場所:京都市下京区東塩小路町 JR西口改札前イートパラダイス ジェイアール京都伊勢丹 3F
電話:075‐343‐4440
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休
関連サイト:https://www.wakuden.jp/ryotei/hashitate/
以前、ここにある行列をつくるお店でランチを楽しんだわけですが、それに負けず劣らずの行列店を見つけ、その時から気になっていた和食店『はしたて』。