【京都桜振り返り2025】遅咲き桜の代表格「御室桜」が今年も美しかったです「世界遺産 仁和寺」

京都桜の遅咲きの品種、「御室桜」。今年は4月11日頃,、見頃の発表がありました。少し散り始めていましたが、満開の御室桜と境内の様子を振り返ります。(4月16日撮影)

目次

人々を魅了する特別な桜

今年は京都でも降雪する日が多く、昨年同様、桜の開花が遅かった印象です。早咲きの桜が例年よりも遅く咲き始め、時期が重なるようにソメイヨシノが開花、桜の季節は駆け抜ける様に進む印象で、あっという間に遅咲きの御室桜の季節になったように感じます。
見頃の御室桜と境内の様子を振り返ります。

世界遺産 仁和寺の創建は888年、御室派の総本山です。春の仁和寺は御室桜をはじめ、ミツバツツジやシャクナゲなどの様々な花が咲き誇り、「御室花まつり」として特別入山期間を設けられています。

勅使門付近です。少し葉が目立ち始めていましたが、御室桜と奥に薄いピンク色の八重桜が美しく咲いていました。

少し前に修復されていたのか、中門の朱色が綺麗になっていました。中門より奥は有料ゾーンで、二王門付近で購入した拝観券を見せて入場します。

御室桜園入り口付近です。境内には200本の御室桜が植えられており、間近で花を楽しめるのも人気の一つです。

御室桜の雲海に、五重塔が浮かんでいるような、圧巻の風景です。一昨年設置された展望台からの景色。展望台上では、この景色を見てまずは感動、その後カメラを向けられている方が多かったです。

御室桜とは、白い花を咲かせる有明という遅咲きのサトザクラの品種です。御室有明と呼ばれることも多いそうです。背丈が低いのが特徴の一つで、近年の調査で土壌が粘土質であり、土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせないことが要因の一つのようです。
江戸時代より同じ場所で植わっていたそうで、歴史のある特別な桜だと思います。

御室桜園を出て、五重塔付近へ。
五重塔と枝垂れ桜とミツバツツジ、右には八重桜が咲き、春らしい共演です。こちらもすっかり人気の風景になったようで、たくさんの方がカメラを向けられていました。御室桜が白色なのに対し、色の濃いピンク色風景が、より華やかに感じます。

国宝の金堂です。仁和寺のご本尊が安置されています。御所の紫宸殿を移築したもので、現存する紫宸殿としては、最古のものだそうです。堂内には、五大明王が描かれた壁画が保存されています。
金堂や五重塔周辺にはミツバツツジが点在しています。毎年御室桜と共に見頃を迎える印象で、参拝客の目を楽しませています。

金堂付近では、ミツバツツジとシャクナゲの共演が楽しめます。春の花々が咲き誇り、まさに「花まつり」と言った感じです。

仁和寺は紅葉の名所でもあり、まばゆい新緑が芽吹き始めていました。新緑は黄色に近い緑で,生まれたての葉が新鮮に感じました。御室花まつりは、新緑を楽しむ時期を含み、GWまでの期間とされているようです。

今回は、御室桜と境内の花々の様子を紹介しました。近くへ行かれた際には、立ち寄られてはいかがでしょうか?

スポット情報

特別入山期間「御室花まつり」
2025年3月22日(土)~5月6日(火)
拝観時間:御室花まつり 8:30~17:30
仁和寺御所庭園 9:00~17:00
霊宝館 10:00~17:00
拝観料金:大人500円(御室花まつり、他はHP参照)
名称:真言宗御室派総本山 仁和寺
住所:京都市右京区御室大内33
関連ページ:http://www.ninnaji.jp