【京都】春の恒例行事 日本最大級、迫力の大涅槃図 公開「御寺泉涌寺」

東山区の「御寺泉涌寺」、春の恒例行事『大涅槃図 特別公開』が行われましたのでご紹介します。 ※大涅槃図特別公開は3月15日に終了しております。

目次

泉涌寺の由緒

泉涌寺が創建された正確な年代はわかっていませんが、伝承によると平安時代の弘法大師空海が草創した法輪寺が起源とされ、のちに藤原緒嗣(ふじわらのおつぐ)が仙遊寺(せんゆうじ)と改めたとされています。
建保6年(1218)に月輪大師俊芿(がちりんだいししゅんじょう)が、荒廃していた仙遊寺(せんゆうじ)を再興したのが、現在の泉涌寺につながります。

泉涌寺の特徴的な「降り参道」

via 藤花
後鳥羽上皇をはじめ、土御門上皇や順徳上皇、北条政子や泰時らも帰依したことで、大伽藍が造営された泉涌寺でしたが、応仁の乱により全山焼失しました。
しかし、秀吉や家康の支援を受けて間もなく復興し、江戸時代には皇室との関係がより一層密接します。
そして、江戸時代最後の天皇である孝明天皇までの歴代天皇・皇后の葬儀一切を執り行い、境内には多くの陵墓が設けられたことから、皇室の菩提寺「御寺(みてら)」と呼ばれるようになりました。

迫力の大涅槃図

大涅槃図が拝観できるのは、泉涌寺道を登り切ったところにある大門から降り参道を下りた正面に建つ仏殿です。
仏殿の中では数人の方が大涅槃図の説明を聞いていらっしゃいました。

仏殿

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大屋根と美しい垂木が特徴的な仏殿は、寛文8年(1668)に江戸幕府第4代将軍・徳川家綱により再建された泉涌寺の本堂です。

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天井の中ほどにまで広げられた大涅槃図は日本最大級。
中央には横たわったお釈迦様がいらっしゃり、周囲にお弟子、頭上には雲や月が描かれています。
大迫力の涅槃図をしばし見上げて、ご本尊である三尊仏(阿弥陀・釈迦・弥勒)にお参りしました。

舎利殿

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仏殿の背後にあるのは舎利殿です。
天井には狩野山雪筆の雲龍図がありますが、通常は非公開となっています。
堂宇の周囲には、月輪未生流献花会で奉納された見事な生け花が飾られていました。

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特別公開中の御座所も拝観

せっかくなので、特別公開中の御座所も見てきました。
御座所とは、天皇や皇族方が日常的にいらっしゃる居室や公務を行われる場所のことで、泉涌寺の場合は、入洛された天皇皇后両陛下・皇族方の休息所のような場所として使用されています。

勅使門

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御座所拝観入口

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殿内には侍従の間・勅使の間・女官の間・門跡の間・皇族の間と両陛下がご使用になる玉座の間があり、玉座の間の正面には美しい御座所庭園が広がっています。

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残念ながらこの時期は冬のような寒々としていましたが、新緑が美しい時や紅葉の盛りには見事な景色を見ることができます。

秋の御座所庭園

2026年3月の大涅槃図特別公開は15日(日)で終了しております。

楊貴妃観音堂

最後は楊貴妃観音堂へお参りです。
楊貴妃観音堂は、大門をくぐってすぐ左にあります。

境内参道から見た大門

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参道右手には楊貴妃をイメージして名付けられたとされる遅咲きの八重桜「楊貴妃桜」が植えられ、その奥にあるお堂には聖観音が安置されています。

楊貴妃観音堂

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楊貴妃観音像

静かな堂内で美しい観音様に手を合わせ、身も心もきれいになったような気がする幸せなひとときでした。

泉涌寺塔頭「今熊野観音寺」へ寄り道

泉涌寺からの帰り道、実家の檀那寺である今熊野観音寺にもお参り。
幼いころから見てきた弘法大師空海さんにご挨拶して本堂へ。

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いつもと変わらない堂々とした本堂と美しい三重塔。
本堂の脇にはしだれ梅が咲いています。

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見頃は過ぎていましたが、まだまだきれいな梅たちでした。

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泉涌寺の基本情報

・住所 京都市東山区泉涌寺山内町27
・電話 075-561-1551
・拝観時間 9:00~17:00(通常期)/ 9:00~16:30(冬期)
・拝観料 大人(高校生以上:特別拝観時は中学生以上)500円/子供300円 
アクセス 
・最寄駅 京阪/JR奈良線「東福寺」徒歩約20分
・バス  「泉涌寺道」徒歩約15分
・HP https://mitera.org/