春は桜、夏は花菖蒲や睡蓮が見事な名園の穴場寺院
もともとひっそりとしたお寺でしたが、関西ではあまり放映されていないテレビCM、JR東海『そうだ京都、行こう。』で桜の名所として紹介され、それを境に桜のシーズンには観光バスで全国から観光客が参拝する有名スポットに。境内の周りにも枝垂れ桜の木が植わっています。
平安中期の900年(昌泰3年)、醍醐天皇が母・藤原胤子の菩提を弔うために創建。天皇の祖父にあたる藤原高藤の諡号をとって『勧修寺』と名付けらえれ、のちに醍醐天皇の勅願寺となり、以降門跡寺院として栄えました。文明2年(1470年)に兵火で焼失し、江戸時代に徳川家と皇室の援助により再興。
平日でしたが、観光客が少なく、広々とした境内をゆっくり散策できました。
この季節に紅葉するタイプのモミジなのか、景観に鮮やかな彩りを添えていました。
宸殿、書院は明正天皇より旧殿を賜って造られたといわれ、その奥にある本堂にはご本尊の千手観音像が祀られています。
周辺には季節の花・紫陽花が咲いていました。
周辺には季節の花・紫陽花が咲いていました。
樹齢750年とも言われ、京都市の巨樹名木の一つであるハイビャクシン。その中に「勧修寺型灯篭」と呼ばれ、水戸黄門様寄進の大きな傘を持つ灯篭が見えます。
境内には随所に紫陽花。
そして、中央には観音堂。 1931年(昭和6年)に再建された氷室池に面した楼閣風の建物で大斐閣(だいひかく)とも称されています。ご本尊は観世音菩薩像。
そして京都市名勝指定の庭園「氷室園」。約2万平方メートルを誇る氷室池が中心にあり池泉回遊式庭園になっていますが、現在は途中枯枝落下の恐れがあるとして一部進入禁止になっています。平安時代には1月2日に氷室池に張った氷を宮中に献上してその厚さによって五穀豊穣を占ったと伝わっています。かつての氷室池は現在よりも南に広がっていましたが、豊臣秀吉による伏見城築城の際に新道建設のために埋め立てられて現在の大きさになったと言われています。
氷室池には白とピンクの睡蓮の花が鮮やかに咲き誇っています。
氷室池周辺には白や青紫の花菖蒲、カキツバタが咲き乱れ、観音堂を背景に夏らしい風景に。
途中藤棚もあり、すでに花は散り、藤の大きめのさやが垂れ下がり、ちょっと珍しい光景に遭遇。
なんとも広々とした景観の中に、季節の花々が咲き乱れ、しかも観光客少なくゆったりとした拝観ができるお寺。そしてまだまだ花のシーズンは楽しめそうです。ゆっくりとお寺めぐりをしたい方にオススメです。
なんとも広々とした景観の中に、季節の花々が咲き乱れ、しかも観光客少なくゆったりとした拝観ができるお寺。そしてまだまだ花のシーズンは楽しめそうです。ゆっくりとお寺めぐりをしたい方にオススメです。
詳細情報
名称:勧修寺(かじゅうじ)
場所:山科区勧修寺仁王堂町27-6
電話:075-571-0048
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:
一般 団体割引
大人 400円 320円
中学生 200円 160円
小人 200円 160円
休館日:無休
場所:山科区勧修寺仁王堂町27-6
電話:075-571-0048
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:
一般 団体割引
大人 400円 320円
中学生 200円 160円
小人 200円 160円
休館日:無休