昭和建築の巨匠・村野藤吾の名建築
最近たまたま観ていたテレビ番組で、この建物が日本建築の巨匠と呼ばれた方の手掛けた作品であることを知り、いつもとは別視点で建物を観察しようと思い、やってきました。
で、番組の入れ知恵なんですが、こちらは日本の近代建築の礎を築いた建築家・故村野藤吾氏の作品。
村野氏は、「世界のタンゲ」こと建築家・丹下健三と肩を並べる存在だった人物で、『東の丹下、西の村野』と謳われた建築界の大御所。
代表作品としては、そごう大阪店、新歌舞伎座(大阪)、迎賓館本館(旧赤坂離宮)など。その中に、ここウエスティン都ホテルも挙がっています。
で、番組の入れ知恵なんですが、こちらは日本の近代建築の礎を築いた建築家・故村野藤吾氏の作品。
村野氏は、「世界のタンゲ」こと建築家・丹下健三と肩を並べる存在だった人物で、『東の丹下、西の村野』と謳われた建築界の大御所。
代表作品としては、そごう大阪店、新歌舞伎座(大阪)、迎賓館本館(旧赤坂離宮)など。その中に、ここウエスティン都ホテルも挙がっています。
地元民にとっては食事したりイベント開催地だったりで、以前から何度も訪れたことのある馴染み深いホテル。
こちらはかつて日本酒イベントが開催されたときの様子。日本酒飲むのに必死で建物観察は全くしてませんでしたが(汗)他、見晴らしいいレストランで家族とデザートビュッフェ付きランチをいただいたり。
こちらはかつて日本酒イベントが開催されたときの様子。日本酒飲むのに必死で建物観察は全くしてませんでしたが(汗)他、見晴らしいいレストランで家族とデザートビュッフェ付きランチをいただいたり。
よくよく建物をみると、随所に配置された意匠や質感に、どこか懐かしいような、それでいて高貴な印象を受けるエントランス。
2階からロビーを俯瞰した様子。
で、久々にやってきたんですが、以前あった飲食施設、中国料理「四川」、日本料理「華頂」、カフェレストラン「アクアブルー」は2018年改築を機になくなり、新たなバー、ティーラウンジ、フレンチレストラン、鉄板焼などの店舗に置き換わっています。
現在では客室数を減らして運営されています。個々の客室の空間面積が広がったということですかね。
で、久々にやってきたんですが、以前あった飲食施設、中国料理「四川」、日本料理「華頂」、カフェレストラン「アクアブルー」は2018年改築を機になくなり、新たなバー、ティーラウンジ、フレンチレストラン、鉄板焼などの店舗に置き換わっています。
現在では客室数を減らして運営されています。個々の客室の空間面積が広がったということですかね。
中庭があり、それを取り囲むように本館が。外観はちょっとレトロな雰囲気も醸しています。京都御苑に迎賓館ができるまでは、その役割を担うホテルでした。皇室、国賓の方も滞在され、ちょうどホテル中央にペントハウスがあり、もちろん中の様子はどんなだか知りませんが、今の迎賓館と同じく、そこだけ水道排水系統が他客室とはちがい独立してる、とのウワサを聞いたことがあります。
夜、そこに灯りが点いていたりすると、どなたか偉い方が泊まりに来られてるんだな、という認識を幼い頃持っていました(笑)
夜、そこに灯りが点いていたりすると、どなたか偉い方が泊まりに来られてるんだな、という認識を幼い頃持っていました(笑)
そして、本館裏手。
三条通りからは全くその存在を知りえないような、広々とした庭園が広がっています。彼方には京都市内も一望でき、とても眺めのいい場所。
宴会場「葵殿」の南には、日本近代庭園の先駆者として知られる庭師7代目小川治兵衛によって1933年作庭された回遊式庭園もあります。
三条通りからは全くその存在を知りえないような、広々とした庭園が広がっています。彼方には京都市内も一望でき、とても眺めのいい場所。
宴会場「葵殿」の南には、日本近代庭園の先駆者として知られる庭師7代目小川治兵衛によって1933年作庭された回遊式庭園もあります。
そのほか、敷地内に和風別館「佳水園」があり、村野藤吾設計。1959年に完成した建物で、戦後の数寄屋造り建築の傑作と言われ、こちらも客室になっています。こんな御神水井戸も。
そして、ホテルでは4月から天然温泉を利用したスパ施設 SPAをグランドオープン。宿泊客のみ利用できる施設ですが、この界隈の天然温泉は気になります。
そして、ホテルでは4月から天然温泉を利用したスパ施設 SPAをグランドオープン。宿泊客のみ利用できる施設ですが、この界隈の天然温泉は気になります。
さらに裏手にはレンガ造りチャペルもあります。結婚式場ですね。
あと、個人的にはこの外観の石とコンクリートをミックスした壁面、柔らかいアーチやアールの造形美がとても印象的。ガウディ建築にも通ずるような。
最近の京都の有名ホテルの建物も、平成前後に建てられたものが多く、そういった意味で、昭和建築の存在感を放つ、今見ても古びない独特の造形美を誇るホテル。ぜひ、そんな建築という視点を持ちつつ施設利用してみてはいかがですか?
詳細情報
名称:ウェスティン都ホテル京都
場所:京都市東山区粟田口華頂町1番地
電話:075-771-7111
公式サイト:https://www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/index.html
場所:京都市東山区粟田口華頂町1番地
電話:075-771-7111
公式サイト:https://www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/index.html
1890年4月、油商の西村仁兵衛がこの華頂山麓に保養遊園地「吉水園」を創業。その園内に1900年「都ホテル」を創業したのが始まり。京都で最も古いホテルの一つとして数えられます。