三年ぶりの貴重な公開
山門
直指庵の始まりは、臨済禅を学んだ独照性円禅師が正保3 (1646)年に草庵を結んだと伝わります。竹林の小路のような茅葺の囲いが続き、和を感じる風景です。
山門より本堂へ向かう境内、見頃は過ぎていましたが、灯篭と敷き紅葉が美しいです。
本堂
堂内にはご本尊の阿弥陀如来と学力向上を願う文殊菩薩、あらゆる願いをかける願かけ地蔵をお祀りされています。
この日は雨上がりで、本堂前の赤い紅葉が周辺に散り、一面を覆っていました。美しい風景です。この風景が見たくて、念願が叶いました。朝一番は、真っ赤な紅葉が、石畳が見えない位覆い被さっていたようで、その風景に誘われるように、開門と同時に駆け付けた方が居たようです。
愛逢い地蔵
本堂前にある愛逢い地蔵です。愛くるしい表情で、二人寄り添っているお地蔵様です。縁結びや恋愛成就のご利益があるそうで、こちらも真っ赤な紅葉に囲まれていました。ハートの石の上にも真っ赤な紅葉が。こちら目当てに縁結びを願うカップルや、恋愛成就を願う女性の姿も見られました。
本堂から先へ進みます。待合付近も散り紅葉が敷き詰められています。風の音や鳥の鳴き声などが聞こえる静寂に包まれた境内を進みます。
想い出草観音像
直指庵には「想い出草ノート」という、苦しみや悲しみをなどの思いを綴ったノートがあります。ノートのそばには、「そっとその意地を私の心(ノート)に捨ててください 苦しむあなたをみているのがつらいのです」と言葉が添えてあるそうです。悲しみや苦しみ、後悔などが綴られたノートの数は5000冊を超えるそうで、このノートの存在で、直指庵を知った方もおられると思います。人里離れた庵へ、静寂に包まれながら想いをノートに綴る。自分と静かに向き合える時間が過ごせたんでしょうね。
観音様は、一切の苦を救ってくださり、後の成長も守ってくださる頼もしい存在だそうです。今回の公開では残念ながら感染防止のためノートの設置はありませんでしたが、またいつか、ノートに想いを綴れる日が来ればいいですね。
観音様は、一切の苦を救ってくださり、後の成長も守ってくださる頼もしい存在だそうです。今回の公開では残念ながら感染防止のためノートの設置はありませんでしたが、またいつか、ノートに想いを綴れる日が来ればいいですね。
阿弥陀堂です。平成元年迄は公開されていましたが、今回は非公開でした。堂内は、阿弥陀如来坐像(胎内に惠心御作と有)をお祀りする道場で、特別公開では再興者である幕末村岡局の遺品などの寺宝の展示が行われていました。ご住職の法話なども行われる機会もあるようです。
竹林と紅葉が一緒に見れるのも、直指庵の魅力です。静寂と共に散策していると、心が洗われる素敵な公開でした。
今回は3年ぶりの特別公開が行われた直指庵を紹介しました。残念ながら、今後の公開の予定は決まっていないそうです。またいつか公開して下さることを願いたいと思います。
今回は3年ぶりの特別公開が行われた直指庵を紹介しました。残念ながら、今後の公開の予定は決まっていないそうです。またいつか公開して下さることを願いたいと思います。
直指庵 on YouTube
真っ赤な敷き紅葉が見事な境内を散策しました。良かったらご覧ください(^^)
こちらの山門は、知恩院山内から移築されたものです。