初公開①藤野家住宅(国登録有形文化財)
そして玄関を兼ねた四畳半の茶室があり、門の脇に雪隠(せっちん)(トイレの意)や供待(ともまち)(待合の意)を備えた前庭を茶室の露地(ろじ)として使えるように演出されています。
建物は、平屋建の「表側棟」と二階建の「居住棟」を「玄関棟」でつないだ造りです。内部は、数寄屋風の意匠が取り入れられた瀟洒な佇まいで、葦戸(よしど)や籐むしろと呼ばれるひんやりした敷物など夏のしつらいになっています。
高い塀で囲まれているので街中にありながら落ち着いた室内は、代々、丁寧に暮らしをつむいでこられた町家の佇まいをご覧いただけ、また、夏休みに田舎のおばあちゃんの家に遊びに行った時のような懐かしい気分に浸ることができるでしょう。
中京区高倉通竹屋町上ル坂本町
アクセス:京都駅から地下鉄烏丸線「丸太町」駅下車、徒歩約5分
中京区高倉通竹屋町上ル坂本町
アクセス:京都駅から地下鉄烏丸線「丸太町」駅下車、徒歩約5分
初公開②旧湯本家住宅
■旧湯本家住宅《初公開》
~歴史家が建てた文人趣味の家~
江戸末期~大正時代の歴史家・湯本文彦(ゆもとふみひこ)氏をご存知でしょうか?
平安京の復元研究で知られる歴史家で、平安京の実測を行い、現在の千本丸太町交差点北西の地がそれまではっきり分かっていなかった「大極殿址」であると比定して、石碑を建てるなどの功績を残した人です。
京都最初の通史(史書)『平安通志(へいあんつうし)』編纂事業にも携わりました。
その湯本氏が自分の好みのままに自由に建てた小さな家が、この夏特別公開されます。
~歴史家が建てた文人趣味の家~
江戸末期~大正時代の歴史家・湯本文彦(ゆもとふみひこ)氏をご存知でしょうか?
平安京の復元研究で知られる歴史家で、平安京の実測を行い、現在の千本丸太町交差点北西の地がそれまではっきり分かっていなかった「大極殿址」であると比定して、石碑を建てるなどの功績を残した人です。
京都最初の通史(史書)『平安通志(へいあんつうし)』編纂事業にも携わりました。
その湯本氏が自分の好みのままに自由に建てた小さな家が、この夏特別公開されます。
四畳半の座敷は、浄瑠璃寺の古材と伝わる床柱や、オリジナルの墨型(墨を作る際の型)を使った襖の引手など、細部までこだわった独創的なお部屋。
また大徳寺真珠庵の「庭玉軒(ていぎょくけん)」の写しとされる二畳台目の茶室など、自ら茶碗を作り茶を嗜んだ湯本氏の趣味の空間が残されています。
そのほか、湯本氏の残した歴史資料や遺品なども展示されます。湯本氏の好きな物が詰まった住宅を訪れて、彼の研究した平安時代や、彼の生きた江戸~大正時代に思いを馳せてみませんか?
「藤野家住宅」「旧湯本家住宅」など「京の夏の旅」特別公開箇所では、ガイドさんによるご案内も行っています。普段見学できない文化財を見学できるこの機会に、ぜひ京都へお越しください!
お願い:文化財保護のため、素足でのご見学はご遠慮ください(靴下等をご着用ください)。
上京区相国寺門前町
アクセス:京都駅から地下鉄烏丸線「今出川」駅下車、3番出口から徒歩約5分
「藤野家住宅」「旧湯本家住宅」など「京の夏の旅」特別公開箇所では、ガイドさんによるご案内も行っています。普段見学できない文化財を見学できるこの機会に、ぜひ京都へお越しください!
お願い:文化財保護のため、素足でのご見学はご遠慮ください(靴下等をご着用ください)。
上京区相国寺門前町
アクセス:京都駅から地下鉄烏丸線「今出川」駅下車、3番出口から徒歩約5分
イベント概要
〇イベント名:第44回 「京の夏の旅」キャンペーン
〇期間:2019年9月1日(日)~30日(月)※但し藤野家住宅は9/6(金)は見学休止
※祭典・法要や悪天候など、都合により拝観・見学できない日や時間帯が生じる場合があります。
〇時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
〇料金(各箇所):大人 600円/小学生 300円
〇公式HP:https://ja.kyoto.travel/specialopening/summer/2019/
〇期間:2019年9月1日(日)~30日(月)※但し藤野家住宅は9/6(金)は見学休止
※祭典・法要や悪天候など、都合により拝観・見学できない日や時間帯が生じる場合があります。
〇時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
〇料金(各箇所):大人 600円/小学生 300円
〇公式HP:https://ja.kyoto.travel/specialopening/summer/2019/
~数寄屋風の町家 趣味人の風雅な住まい~
大正15年に建てられた藤野家住宅(国登録有形文化財)は、通りに面して高い塀を構える典型的な「大塀造(だいべいづくり)」の町家の秀作。
商家であった町家の場合、通りからまず「店の間」がある「表屋造(おもてやづくり)」というのが多いのですが、こちらは住まいとして建てられたので、まず塀の内側に入ると、このような玄関アプローチ。