【京都建物めぐり】四条烏丸オフィス街の『ラジオ塔』遺構!都会のオアシス的存在「御射山公園」

彡今回は中京区四条烏丸にもほど近いオフィス街のオアシス的公園にあるラジオ塔遺構。

目次

都会のオアシス的存在の公園に佇む復元された『ラジオ塔』

中京区、オフィス街烏丸エリア。そこから東洞院上がり蛸薬師、ウイングス京都の南側にある公園。そして、公園の東側には京都市立高倉小学校へ続く門も隣接。

場所柄、繁華街や百貨店にも近く、子供に限らず老若男女が集う公園で、昼休み時間になるとこの近所で働くサラリーマンがテイクアウトランチをここで食べていたりする光景をよく見かけます。

レアなケースでは、以前聖護院山伏がここを集合場所にして休憩場所にしていたり(笑)そんないろいろな用途で活用する人多数の公園。

もちろん遊具もあり、砂場も。フェンスが設置されてますが、動物除けですかね。糞をしないように。

さらに、わりと新しいトイレもあります。

さらに、敷地内に駐輪場の入り口もあります。

意外とこんな繁華街スグのロケーションで緑豊かな場所というのも貴重な存在。で、今回はこの公園に『ラジオ塔』がある、というウワサを聞きやってきました。

かつて、日本の至る所、街頭など人が集まる場所に設置された公衆用放送聴取施設『ラジオ塔』。日本でラジオ放送が開始されたのが大正14年(1925年)で、東京放送局が最初。以降、ラジオを持つ家庭も増え、普及していきつつも、高価なものであったため、国民の需要を背景に設置。

京都市内にもいくつか設置され、未だその遺構が見られる公園があります。

どうやらこれがそのラジオ塔のようですが。
ちょっとこれまで見てきたラジオ塔とは、どこか趣きが違います。こんな円柱タイプは初めて。しかも建てた時代が最近なのか、ちょっと新しい印象も受けます。

塔の側面には、よく銭湯で見かけるライオン型の蛇口ともとれるオブジェ。

これまで見てきたラジオ塔にならうと、この上部がスピーカー部分ということになりますが、それ以外にラジオを内蔵していた痕跡みたいなものは見当たりません。形状的にはラジオ塔のようですが。

これは、かつて日彰小学校(現・高倉小学校:公園の北東)の校庭にあったラジオ塔を学校の改築に伴い、御射山公園に移設。2007~2010年に自転車駐輪場工事のためラジオ塔は一時撤去。そして公園完成後には現在の復元型ラジオ塔に変わっていたと言われています。以前はライオンの口から水が出て、ベンチ風の周囲の窪んだ部分には水が張られ魚も泳いでいたとか。

いったん復元され、その用途を変えて再び公園に鎮座。なんとも不思議な流転をたどったラジオ塔と言えますね。

基本情報

名称:御射山公園
住所:京都府京都市中京区御射山町282
電話番号:075-882-7019
関連サイト:https://mamop.jp/20150329/72175