【京都の手水舎コレクション①】鳩・ナマズ・刀・鯉・うさぎ・カエル等々、京都の個性豊かな手水舎を集めてきました

手水舎は神社仏閣によって個性もさまざまです。手水舎マニアの筆ペン画家・最先端星人が、風変わりな手水舎を実際に行って画像に収めてきました。

目次

個性豊かな【手水舎】を探して…

【手水舎】とは神社やお寺にある、参拝者が身を浄めるために、手や口を漱ぎ清める場所のことです。
「ちょうずしゃ」「ちょうずや」「てみずや」「てみずしゃ」などと呼ばれ、「水盤舎 すいばんしゃ」や「御水屋 おみずや」とも言います。

手水舎の起源は、昔は神域へ参拝する前に近くにある川や湧き水などで、全身を浄めてから参拝していたこから始まり、現代ではそれに代わる施設として手水舎が神社仏閣に併設されるようになりました。

この【手水舎】には神社やお寺に関係した個性豊かな神使が配置されていることも多く、参拝するときの一つの楽しみでもあります。

手水舎マニアの筆ペン画家・最先端星人が、京都にあるさまざまな手水舎を探し写真に撮って集めてきました。
今回は、京都にある個性豊かな手水舎をご紹介します。次回は京都の数多くの手水舎に配されている【龍シリーズ】もをお届け予定ですので、こちらもぜひお楽しみに。

それでは京都の手水舎コレクションをどうぞ楽しんでいってください。

【ハト】 首途八幡宮

上京区にある首途(かどで)八幡宮。

源義経(牛若丸)が奥州平泉へ向かう際に、ここで道中の安全を祈願し出発したと言われています。
そのことから、旅立ちや旅行安全の神としても信仰されています。
手水舎は八幡さまの神使とされている鳩。
とても可愛らしい鳩でした。

【陶器の壺】 豊国神社

豊国神社は東山区にある豊臣秀吉が祀られている神社です。

豊国神社の手水舎は花の絵が描かれた壺から水口が出ています。
壺には蓋がされていました。

【鹿】 大原野神社

洛西にある大原野神社。

奈良・春日大社の第一の分社で「京春日」とも言われている。
手水舎には春日神の使いである鹿がいます。
鹿がくわえている巻物から水が流れていました。

【牛】 菅原院天満宮神社

京都御所の近くにある菅原院天満宮神社。

学問の神様・菅原道真公が生まれた地でもあります。
天満宮といえば牛。
手水舎ももちろん牛でした。

【いのしし】 禅居庵

建仁寺塔頭の禅居庵。

イノシシに乗っている摩利支天さまが祀られています。
手水舎は摩利支天の神使のイノシシ。

【白虎】【蒼龍】 平安神宮

左京区・岡崎エリアにある平安神宮。

平安神宮には長さ3メートルほどある大きな手水舎があります。
そして境内に入ると、西側には手水舎の白虎楼と東側には青龍楼があります。
この2つは貴族院議員であった小室信夫(しのぶ)が奉納したもの。

手水舎コレクションはまだまだ続きます。
先は長いので、手水舎おみだくじで一休憩してください。
結果は記事の最後で。

【家】 平野神社

桜で有名な平野神社。

平野神社の手水舎は家スタイルでした。
なぜ家なのかは謎です。
ご存知の方は教えてください。

【亀】 壬生寺

壬生狂言や新選組ゆかりの地としても有名な壬生寺。

壬生寺の手水舎は亀。
境内にある池にも亀がたくさんいます。
よく見ると、亀の口からでなく首から水が出ています。

壬生寺の中には、柄杓で水をかけながら願い事をすると一つだけ叶えてくれるという「水かけ地蔵」さまがいます。
こちらは手水舎ではありませんが、亀の口から水が出ていました。

【スライダー】 清涼寺

嵐山・嵯峨野にある清凉寺。

こちらの手水舎はウォータースライダーのように、スライダー式で流れてくるスタイル。

【うさぎ】 宇治神社

宇治にある宇治神社。

宇治神社には神の使いであるウサギの手水舎があります。
まるで生きていてピョンピョンと跳んでいるかのように見えるウサギでした。

【牛】 北野天満宮

全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社である北野天満宮。

手水舎は2か所あり、こちらは楼門を入ったところにある手水舎。
もちろん牛がいました。

こちらは東門を入ったところにある手水舎の牛。
微妙に顔が違います。

【センサー】 梛神社

期間限定の御朱印が人気の梛神社。

梛神社の手水舎はセンサー式。
丁寧に味のある字で「センサー」と書いたメモが貼られています。
柄杓をかざすと、ビックリするぐらい勢いよく水が出ます。

【いのしし】 護王神社

足腰の神社こと護王神社。

護王神社といえば境内のあちらこちらにイノシシ像がたくさんあることで有名です。
もちろん手水舎もイノシシ。

護王神社の境内の奥に、もう一つイノシシの手水舎があります。
こちらのイノシシは先ほどのイノシシと雰囲気が違って、とってもキュート。

【うさぎ】 岡崎神社

子授け、安産に御利益があると言われている岡崎神社。

かわいい狛ウサギがいることでも有名です。
手水舎にも黒光りしたウサギがいました。

【ナマズ】 桑田神社

亀岡にある桑田神社。

桑田神社の手水舎はナマズです。
なぜにナマズ?と思ったら、御祭神が保津川で溺れそうになった時に、ナマズが助けてくれたという言い伝えがあるそうです。

【鈴】 奥社(奥の院) 伏見稲荷大社

最近では海外観光客からも大人気の伏見稲荷大社。

二股に分かれた千本鳥居を抜けたところにある奥社(奥の院)の手水舎は鈴でした。

【キツネ】 眼力社 伏見稲荷山

伏見稲荷の眼力社の手水舎はキツネ。

逆立ちみたいなすごい体製で、口からくわえた竹筒から水が出ます。
結構大きいキツネなので見応えありますよ。

【鯉】 傘杉社 伏見稲荷

伏見稲荷山の傘杉社には鯉がいました。

昇り鯉のように天へ向いた姿は縁起が良さそうです。

【刀】 御劔社 伏見稲荷

伏見稲荷山の御劔社(みつるぎしゃ)。

小鍛冶ゆかりの地で、名刀・子狐丸が手水舎にあります。

【宝珠】 玉姫社

伏見稲荷にある玉姫社には、宝珠の形をした手水舎がありました。

【かえる】 末廣大神

こちらも伏見稲荷にある末廣大神の手水舎。

ちょうど紫陽花の花手水がされていました。
子カエルを2匹おんぶした親カエルの口から水が出ていました。

【竹筒】 八坂神社

八坂神社の手水舎はシンプルに竹筒からお水が流れてくるスタイル。