観光名所並ぶ清流から混雑必至の竹林の小径まで
京都盆地を取り囲む山々で構成された全長約80キロの、地元民が気軽に利用する山歩きコース『京都一周トレイル』。東南、伏見から比叡山、大原、鞍馬を経て、高雄、嵐山、苔寺に至る、京都市街の眺望を楽しみながらめぐる山歩きコースで、ガイドブックも多数発行されています。地元民にとっては手軽に登山を楽しめる、比較的難易度の低い山歩きコースですが、最近では山歩きだけにとどまらず、トレラン大会も開催され、全国的にその知名度も上がっています。
それぞれの山を単発で登る機会はあっても、京都一周を縦走することは今までなかったので、以前から一度京都一周トレイルを踏破してみたいな、と。
今回は前回からの続き → https://kyotopi.jp/articles/rDbMr
それぞれの山を単発で登る機会はあっても、京都一周を縦走することは今までなかったので、以前から一度京都一周トレイルを踏破してみたいな、と。
今回は前回からの続き → https://kyotopi.jp/articles/rDbMr
涼やかな清流とともに、新緑一色。青もみじのトンネルを心地よく歩いて行くコースになります。
さらに、この清滝川沿いには京都随一の観光名所が連なります。ここから上流には鳥獣人物戯画でお馴染みの高山寺、この最寄りには『西明寺』、さらに下った場所には『神護寺』など。いずれも紅葉、青もみじの名所として知られ、この日も多くの観光客が青もみじ撮影を楽しまれていました。
今回はトレイルコースの先を急ぐためスルーしましたが、この清滝川沿いを散策しながらお寺めぐりをするのにもオススメのコースで、今は絶好のシーズンと言えます。
今回はトレイルコースの先を急ぐためスルーしましたが、この清滝川沿いを散策しながらお寺めぐりをするのにもオススメのコースで、今は絶好のシーズンと言えます。
神護寺参道石段から、さらに清滝川に沿って下り、コースを進みます。
清流を真横に感じながら新緑浴ができ、さらに北山杉の並木道が続くとても気持ちのいいコース。これまでの山中のコースとは違い、景観もパノラマに広がり、さらに勾配の少ないフラットな比較的整備された道なので、登山仕様の服装じゃなくても楽しめるコースになっています。
コースも左岸から橋を渡って右岸に移ったりと、変化に富んでいます。
アスファルトの道にたどり着き、ここから火除けの神様として知られる『愛宕神社』や空也上人像のある『月輪寺』へ向かう参道にもつながるコース。
さらに進むと、愛宕神社の表参道『二の鳥居』に。
さらに清滝川沿いを歩きます。このあたりは昔から遠足スポットで、以前私も幼いころ親戚に連れてきてもらった思い出の場所でもあり。
少し拓けた場所に欄干のない橋や船着場らしきスペースがあります。この場所『落合』(別名・米買道)は水尾や越畑に続く道で、かつて丹波と京を結ぶ村人の生活物資を運ぶ大切な道だったのだとか。
ここからアスファルトの道に出て、さらに九十九折の峠道『六丁峠』が続きます。かなり長い峠道で、時折ロードバイク乗りが思わずあえぎ声を上げながら立ちこぎされる場面に出くわしました(笑)
ここからアスファルトの道に出て、さらに九十九折の峠道『六丁峠』が続きます。かなり長い峠道で、時折ロードバイク乗りが思わずあえぎ声を上げながら立ちこぎされる場面に出くわしました(笑)
峠ピークを過ぎると楽ちんな下り坂。途中、嵯峨陵に向かう参道口もあります。
下り切った場所にある『嵯峨鳥居本』。愛宕神社の一の鳥居にあたり、ここを起点に五十丁の山道を登り霊峰にたどり着くスタート地点。
そんな鳥居本にある、創業400年を超える老舗茶屋『鮎茶屋平野屋』。峠越えが結構堪えたので名物志んことお抹茶をいただきながら、休憩しました。
このあたりは鳥居本伝統的建造物群保存地区の旧愛宕街道で、ゆるやかな下り坂に。
途中、8000体の石仏と青もみじの絶景古刹『化野念仏寺』の参道に。
さらにコースは祇王寺、嵐山方面へと向かいます。
この日は休日でしたが、このあたりはそれほど観光客で混雑しておらず、しかも観光客の9割くらいが外国人。GWを過ぎると観光客少ないのかな?と思っていましたが、この考えはこの後すぐ撤回することに(笑)
この日は休日でしたが、このあたりはそれほど観光客で混雑しておらず、しかも観光客の9割くらいが外国人。GWを過ぎると観光客少ないのかな?と思っていましたが、この考えはこの後すぐ撤回することに(笑)
こちらも石段の青もみじと苔の名所で、俳優・田村正和さんゆかりのお寺『二尊院』。
俳人・松尾芭蕉ゆかりの茅葺き屋根の草庵『落柿舎』。
こちらも青もみじと苔の名所『常寂光寺』。
ウシガエルの鳴き声が響く『小倉池』を横目に、その奥に髪トラブルの方必訪のパワースポット『御髪神社』に続きます。
このあたりから、先ほどまでの鳥居本界隈とは違い、観光客も徐々に多めに。
このあたりから、先ほどまでの鳥居本界隈とは違い、観光客も徐々に多めに。
あー嵐山界隈の混雑具合が本気出してきた!と思える、トロッコ嵐山駅前。皆トロッコ待ちでワクワクとした面持ちでした。
さらに、混雑必至の嵐山名所『竹林の小径』。ま、これでも恐らくGW時よりは空いてるほうだと思われます(笑)
現在放映中の大河ドラマ『光る君へ』でも注目スポットで縁結びの神様として有名な『野宮神社』。チラっと参拝しました。社務所は行列で混雑ぎみでした。
やっぱり大混雑だあー!の竹林の小径(笑)ワールドワイドに観光客がひしめきあっていました。比率的には外国人観光客の方が多い印象でしたが。
今回は京都一周トレイル西山コースの前半ここまで。次回は京都随一の観光名所、嵐山渡月橋を経てゴールを目指します。
今回は京都一周トレイル西山コースの前半ここまで。次回は京都随一の観光名所、嵐山渡月橋を経てゴールを目指します。
バス停から民家のある道を下り、清滝川沿いの道に合流。